ある程度の役職になると「残業代」が発生しないって本当? どんな役職だと残業代がでないの?
管理職(管理監督者)にも認められる権利
残業代が発生しない管理監督者ですが、認められている権利もあります。管理監督者に対して認められる権利は下記の通りです。 ●年次有給休暇の取得 ●深夜残業の割増賃 ●給与賞与などの適切な待遇 管理職という立場を理由に、有給休暇を取らせてもらえない、また深夜の割増賃金がついていない場合は注意が必要です。なお厚生労働省によると、深夜の割増賃金は「22時から翌日5時まで」の勤労が該当します。
名ばかり管理職かもと思った場合の対処法
自分が名ばかり管理職で残業代が発生せず「損をしている」と考えた場合、下記の方法で対応を行いましょう。 ●企業側と交渉を行う ●労働基準監督署に相談する ●場合によっては弁護士に相談する ●要望はかなわない場合は退職も検討する 自分の働き方と待遇が見合っていないと感じたら、まず客観的事実を基に会社側と交渉を行います。企業によっては労働基準法による管理監督者の定義を理解していない可能性もあります。そのため、管理監督者の概要を伝えた上で、自身の業務内容と照らし合わせて伝えましょう。あくまで客観的な説明を行うことが大切です。 交渉を行っても認めてもらえない場合は、管轄の労働基準監督署に相談しましょう。 しかし、それでも万が一残業代が支払われなかったり、明らかにネガティブな対応が見られたりする場合は弁護士に相談することを検討しましょう。
管理職は定義に注意
会社の経営に関する決定権や口を出せる状況にないにもかかわらず管理職に当てはまるのであれば、残業代がもらえる可能性もあります。役職者として肩書きをつけてもらえるのはありがたいことではあるものの、適切な待遇がなされていない場合、企業と話し合い、働き方に見合った待遇を得られるようにしていきましょう。 出典 厚生労働省 労働基準法における管理監督者の範囲の適正化のために 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部