お笑い芸人+アイドル…ジャンルを超えた"対バン"イベントの魅力を人気「地下アイドル」に聞く
「お笑い」と「アイドル」…異なるジャンルのパフォーマンスなのに、その親和性が高い理由
お笑いとアイドル、アーティストという異なるジャンルのパフォーマンスの親和性の高さの理由はどこにあるのか。 12月にデビュー10周年を迎えたゆらぴこさんは、かつて所属したグループアイドル時代からお笑い芸人との共演は何度も経験しているが、お笑いとアイドル・アーティストとのステージでの相性の良さはかねてから感じていたという。 「ジャンルとして考えると別のものととらえられるかもしれませんが、ステージの上やテレビ番組、配信のモニターを通して楽しさや感動、共感を届けるという部分は同じ。 こういったコラボライブの場でも、私たちアイドルのファンがお笑い芸人さんのネタに歓声をあげたり爆笑したり、お笑い芸人さんのファンもアイドルやアーティストのライブを楽しんで、中には終演後の物販にまで来てくださったり。 どちらのジャンルも楽しんでいるように見える方が多い気がするのは、その楽しさが共通しているからなのかなと感じます」(ゆらぴこさん・以下同) 演者側の視点として、ステージでネタやMCで会場を笑わせ盛り上げる芸人の姿に学ぶことも多い。 「やっぱりお笑い芸人さんは、お話のプロ、場の空気を読むプロでもあるなといつも感じます。とくにお客さんとの距離が近いライブハウスでは、フロアの温度感などを見ながらネタをしていき目の前のお客さんを楽しませる姿が実感できて、学ぶところがたくさんあります。 お笑い芸人さんも、私たちアイドルのパフォーマンスから何か得るもの、あるでしょうか(笑)」 ◆「ステージが空白になる時間がなくなる、別の楽しみ方ができるんじゃないかと思ったんです」 ゆらぴこさんは、“ワンツーSmile”というモットーを掲げ、世界中の人を笑顔にしたいという目標のもと活動を続ける。 「お笑いも、みんなに笑い、スマイルを届けるものですよね。 私たちアイドルもバンドさんもお笑い芸人さんも、みんなに笑顔、“ワンツーSmile”を、パフォーマンスを通して届ける仲間だと思っています(笑)」 セルフプロデュースの2人組アイドルユニット「グデイ」の室井ゆうさんは、もともとアイドルとともにお笑いが大好きで、中学生のころから都内の劇場やライブハウスで開催されるお笑いライブに足を運んでいた。 グデイのCDジャケットやMVに岡野陽一などのお笑い芸人を起用したり、自身が主催するイベントにジョイマン、どんぐりたけし、サツマカワRPGといった人気お笑い芸人をたびたびオファーし共演、8月にはマシンガンズやママタルト、寺田寛明らとアイドル、バンドが共演するイベント「GOODDAY FES」を主催し成功を収めた。