ウィークグリップのゴルファー必見! 3年連続MVPシェフラーの”早めのリリース”
シェフラーのウィークグリップのポイントはリリースのタイミング
シェフラーのスイングは現代のトレンドとは異なる部分が多い。 グリップはウィークで、フェースも少しオープンになっている。最近のクラブは重心距離が長く、フェースを開閉しないスイングが向いていることもあり、フックグリップでフェースの開閉を抑えてスイングしている選手が多い。 しかし、人によって体の骨格や使い方によってスイングが変わるのは当然で、シェフラーのようにウィークグリップでフェースを開閉したほうがスイングしやすい人もいる。 フェースを開閉させるスイングで重要なのは、リリースのタイミングだ。 クラブを早めにリリースしてダウンスイングからインパクトにかけてフェースを閉じていく必要がある。 シェフラーを指導しているダラスの名コーチ、ランディ・スミスがリリースの動きを覚えるために取り入れているドリルがある。 両手を少し離してクラブを握り、左腕が地面と平行の高さから、クラブが地面と平行になる高さまでクラブを振り下ろす。クラブを止めたときにシャフトがしなるようにスイングすることがポイントだ。 シャフトがしなるように振ることで、クラブをリリースするタイミングをつかむことができる。 ちなみに、ストロンググリップの人はこのドリルを行うとリリースが早まって左に曲がる球が出やすくなるので注意してほしい。 ウィークグリップでフェースがオープンになるスイングタイプの人は、早めにクラブをリリースすることでインパクトに向かってヘッドが走り、ボールを捕まえやすくなる。 ウィークグリップのほうがスイングしやすいという人は、このドリルでリリースの感覚を身につけてほしい。
TEXT=吉田洋一郎