日本海名物のカニも登場! 食も運動も満喫できて温泉にも浸かれる「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」に参加してみた【後編】
湖にはいろんな生き物が住んでいる
食べ終わってちょっと休憩したら、コースの後半に向けて再出発。次はカニだということで、ほかの参加者の人と「楽しみですね~!」と話しながら向かいました。するとその道中、突如として参加者の方が足を止め、「あ!カニ!」と叫びました。 「え? もう次のガストロポイント?」と思ったら、そこにいたのは生きたサワガニ! しかも1匹や2匹ではなく何匹もいて、私たちの足元を通り抜けていきました。いまからカニを食べに行くので少し複雑な気分ですが、歩いている最中に生き物を見つけるとなんだか楽しい気分になります。 ちなみにサワガニも素揚げにするとビールにぴったりのおつまみになります。 そんなことを考えながらカニを見ていると、スーパーで生きたサワガニが売られていた時に貼られていた「ペットまたは唐揚げに♪」と究極の二択を迫るポップを思い出しました。 雑食で飼いやすいらしいので、ペットにしてもかわいいですよね。 そこからもう少し進むと、公園の一部の道が先日の雨で水没しているのを見つけました。水没した道には小魚が群れをなして泳ぎ、青いトンボがその上を飛んでゆきます。 こうしてゆっくり歩いてウォーキングをしなければ、キノコにもカニにも、小魚やトンボにも、きっと気づかず通り過ぎていたことでしょう。 ふと湖に目をやると、優雅に人々がカヤックを楽しんでいます。 湖岸ではさわさわとススキが揺れ、彼岸花が咲いていました。
ズワイガニを食べてほろ酔いウォーキング
展望台から歩くこと約20分。今度は「ズワイカニ」が出てくるというガストロポイントに到着しました。ここで食べられるのは、鳥取でとれた、ボイルの紅ズワイガニ。カニにはすでに切り込みが入っているので、箸で身を取り出していただきます。 ズワイガニの旨味が濃厚! これこそ日本海の幸。カニ味噌をつけて食べるとなおおいしくなりました。 食事スペースは芝生の上にあって、すでにカニを食べ終わったらしい参加者の方々は、その場で湯梨浜町発祥のスポーツ「グラウンド・ゴルフ」を楽しんでいます。 「おいしいものを食べて、からだを動かすのってこんなに楽しいのね~」とご婦人が笑っているのを聞いて、たしかに運動と食事って相乗効果になってるんだなと気がつきました。 すでに歩くこと6kmほど。ですが、合間合間に食べているので、不思議と疲れを感じられませんし、この合間のウォーキングがあることでグルメが一層おいしくなっている気がします。 そして各ガストロポイントではいろいろな地酒がふるまわれるので、ほろ酔い気分でウォーキングするのも、また新鮮で楽しいのです。 その後のガストロポイントでは、梨の果汁を使用した甘みたっぷりの「あいちゃんキムチ」、鳥取のご当地B級グルメ「牛骨ラーメン」をいただきました。 キムチは辛いだろうな~と身構えて食べたのですが、これがすっごくあまい! 梨の果汁を使用しているからなのだそうで、これなら子供も喜んで食べそうです! 牛骨ラーメンは、その名の通り牛骨からスープの出汁を取る鳥取県のご当地ラーメン。豚骨とはまた違った、牛脂独特の旨味がありました。 こうした地元の密かな名産品に気がつけるのも、このイベントのいいところですね。