環境性と居住性を重視する登山者のためのゆったりテント「ニーモ/タニ オズモ2P」|これからの山道具図鑑 Vol.1
のんびりと山に浸透するためのテント
筆者は、通常のテント泊山行だけでなく、装備を軽く少なくしたファストハイクも楽しんでいる。その際には、トレッキングポールをテントポール代わりにした実重量1、000g以下のテントを使用している。 でも、それらの軽量テントは室内の広さが制限され。窮屈で、ゆっくりと寝ることができない。でも、身体を休めはしても、山では天候の急転に対応するためゆっくり眠ることもないので、多少窮屈で寝苦しくても、寝られる場所があるだけで十分だと考えていた。 ファストハイクではなく、通常のテント泊山行でも装備が軽いほうが、移動することがラクなのも間違いない。だから近年は1、500g以上のテントを使うことはなくなっていた。 けれども、今回実重量1、600gのタニ・オズモ2Pを使って、考えが新たになった。 軽さを求めた道具は、そのぶんだけ犠牲になるもの、省かれる機能がある。 でも、すべての登山者が究極の軽さを求めているわけではないし、長期間、長距離を移動したり、ハードな登山をしたりするわけでもない。 素材の進化が進み、それなりの軽さを実現できるのであれば、ゆっくりすごせ、ストレスなく眠れ、しっかりと体力を回復できるテントがあってもいい。そういうテントを選べるようになるといい。 タニ・オズモ2Pの実重量は1、600g。軽くはないが、十分な広さ、居住性、快適性を備えている。こういうテントを使う登山も、「これからはありなんじゃないか! 」と提案されているように感じた山岳テントだ。 ニーモ/タニ オズモ2P の詳細はこちら。 編集◉PEAKS編集部/文◉ポンチョ/写真◉長谷川拓司
PEAKS編集部