【高校ラグビー】東海大大阪仰星 狙う「下剋上V」! Bシードからの頂点なら7大会ぶり 7日決勝!
第104回全国高校ラグビー大会は7日に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で決勝が行われ、2大会連続5度目の優勝を狙うAシードの桐蔭学園(神奈川)と、3大会ぶり7度目の制覇を目指すBシードの東海大大阪仰星(大阪第2)が対戦する。Bシードから優勝校が誕生すれば、17年度以来7大会ぶり。東海大大阪仰星は前回大会で敗れ、今季は練習試合を含めて2戦2敗の相手に雪辱を果たし、“下克上V”を狙う。 100人を超える部員を前に、共同主将のFL青野は言葉に力を込めた。「1年間、積み重ねてきたものを出そう。(花園を)紺に染めて、最高の景色を見よう」。東海大大阪仰星にとって、歴代3位タイとなる7度目の優勝をかけた桐蔭学園との最終決戦。体育館で行われた3時間近くに及ぶ練習では戦術の確認などに時間を割き、最後は全員で手をつないで恒例のスクワットで締めくくった。 連覇を狙うAシードの桐蔭学園には、前回大会の準々決勝で敗れた。今季は、昨春の選抜大会と練習試合を含めて2戦2敗。ただ、11月の大阪大会決勝を終えてから今大会を含め「高校生ってこんなふうになるんだ」と湯浅大智監督(43)も驚くほどチームは成長し、激戦ブロックを突破して決勝の舞台にたどり着いた。この日練習に参加しなかった高校日本代表候補のLO百武、同SO吉田も体のケアに努め、ピッチに立てる見通しだ。 Bシードから頂点に立てば、17年度の第97回大会以来(シード区別のなかった第100回大会を除く)。その7大会前を制したのも東海大大阪仰星で、当時は準決勝でAシードの東福岡を破って優勝を果たした。「基礎と基本を徹底して、一つ一つを積み重ねたい」と青野。“東の横綱”にリベンジを果たし、日本一をつかみとる。 (西海 康平)