関東で相次ぐ強盗致傷事件 きっかけは闇バイト…「リクルーター役」も
日テレNEWS NNN
3日に千葉県四街道市で起きた強盗致傷事件で、住人が、逮捕された男のスマートフォンを介して指示役から直接、脅されていたことがわかりました。関東で相次ぐ一連の事件では、「リクルーター」なども闇バイトがきっかけだった実態が浮き彫りになってきています。 ◇ 後を絶たない“闇バイト強盗”。今度は、千葉県四街道市の親子が暮らす一軒家が被害に遭いました。 被害者の家族 「音がして何事かなと思って窓をあけたら『警察呼んで! 知らない人が入っている』と親が言ってきたから、外で電話して」 3日午前4時半ごろ、男が住宅に押し入り、住人に暴行を加え現金を奪う強盗致傷事件が起きました。その後、現場付近で確保され、強盗致傷などの疑いで逮捕されたのが、金子優汰容疑者(28)です。
捜査関係者によると、金子容疑者は秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で、指示役から指示を受け犯行に及んだとみられています。 近くの防犯カメラには事件前、金子容疑者とみられる男が住宅の前を行き来する姿が映っていました。様子をうかがっていたのでしょうか。事件は、その直後に起きました。 被害者の家族 「ドタバタしているような音。暴れたというか。うちの兄貴は親を助けるために『先に逃げろ』と。親は大丈夫、兄貴だけが軽いケガをした。警察にスマホで電話して、電話で来てもらって、犯人は警察が来る前に裏の方に逃げた」 部屋の中には、住人の男性を縛ろうとした痕跡があったといいます。さらに捜査関係者によると、事件当時、住人の男性は金子容疑者からスマートフォンを近づけられたといい、「現金のありかを言わないと、家族がどうなるかわからない」と“指示役”とみられる人物から直接、脅されたということです。 容疑を認めているという金子容疑者は、調べに対し「借金が増え、生活が困窮していた」「Xで高額なバイトを探していた」と話しているといいます。 金子容疑者が応募したというのが「報酬10万円」をうたっていた“闇バイト”です。最初は「荷物の確認」という指示で現場へ向かったものの、その後、指示内容が「強盗」に変わったといいます。