関東で相次ぐ強盗致傷事件 きっかけは闇バイト…「リクルーター役」も
また、この前日の2日には、東京都葛飾区でも強盗致傷事件が発生。逮捕された山内裕太容疑者(29)は「SNSで出会った者から、空き巣の指示を受けた」と供述しているということです。
関東で相次いでいる強盗などの一連の事件。8月に5件、9月に8件、10月に7件と続き、11月に入ってさらに2つの事件が起きました。逮捕者はすでに40人を超えています。 ◇ 多くの“実行役”が逮捕される中、埼玉県所沢市の事件では別の“役割の男”が逮捕されました。
強盗致傷教唆などの疑いで逮捕された名倉優也容疑者(31)は、実行役を集める「リクルーター役」だといいます。名倉容疑者は「ホワイト案件」などとうたったSNSの投稿に応募した実行役らを集め、指示役に引き継いだとみられています。
元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏によると、“闇バイト事件”は一般に反社会的組織などがトップに存在。その下に「指示役」、一番下に“捨て駒”となる「実行役」がいます。「リクルーター役」は「指示役」と「実行役」をつなぐ、いわば“仲介役”で、「実行役」よりも上のポストだといいます。 ただ、その「リクルーター」名倉容疑者自身も「金に困ってやった」と話しているといい、調べに対し「SNSで闇バイトに応募し、仕事を始めた」という趣旨の供述をしていることが明らかになりました。鳴海氏は一連の事件の指示の雑さから、さらに上の指示役すらも“素人”の可能性があると指摘しています。 相次ぐ“闇バイト事件”の全容解明が急がれます。