「マカリステルが不在なのに...」遠藤航に苦境、まさかのスタメン落ちはスロット新監督の“志向”の表われか。現地メディアも騒然「日本人よりもテクニカルな選手」
「中盤の方向性についてヒントを与えたかもしれない」
たかが、練習試合かもしれない。それでも、スタメン落ちは現地でも注目されている。 遠藤航が所属するリバプールは7月19日、アルネ・スロット新体制で初の対外試合となる2部プレストンとのトレーニングマッチに、0-1で敗れた。 【PHOTO】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの厳選ショットを一挙お届け! 現在合流している主力組の大半がスタメンに名を連ねたなか、ベンチスタートとなった遠藤航は、先制点を奪われた直後の33分にドミニク・ソボスライに代わって途中出場。75分までプレーしている。 リバプールの地元メディア『Liverpool Echo』は「リバプールのアルネ・スロット監督は、プレストンとの親善試合で、チームの中盤の方向性についてヒントを与えたかもしれない」とし、こう報じている。 「アルゼンチンのコパ・アメリカ優勝をまだ祝っているアレクシス・マカリステルの不在と、守備的MFの役割を担う他の年輩選手の選択肢がないにもかかわらず、スロット監督は敗れたプレストンとの無観客での親善試合で、エンドウを先発させないことを選択した」 同メディアは「もちろん、それはウォーミングアップの試合に過ぎなかった。しかしスタメンは、監督が選べる選手たちの中で、おそらく第一候補とみなせる選手たちで構成されていた。そしてもちろんこの試合は、ユルゲン・クロップに代わってオランダ人監督がチームに定着しつつあるなか、スロット監督の下でリバプールが何を期待できるかを見て評価する最初の機会となった」と報道。こう続けている。 「エンドウがキックオフから出場しなかったのは興味深いことだった。代わりにカーティス・ジョーンズが昨シーズンのプレシーズンで時々やっていたように守備の盾としてプレーしたのだ。この日本代表選手は出場するまで長く待つ必要はなかった。33分にドミニク・ソボスライと交代し、結局、他の選手のほとんどに与えられた45分よりわずかに短い出場時間だった。しかし額面通りに受け取るなら、それはスロットが中盤のより深い位置でプレーする選手に何を求めているかの兆候だった」 記事は、スロット監督がフェイエノールト時代にダブルボランチを採用していた点に触れ、こう見解を示している。 「マカリステルが前に押し上げられ、エンドウが背後にいることで全体的なプレーが向上したのは疑いようがなく、レッズの守備はより堅固になったように見えた。だが、アルゼンチン代表は6番の役割で成長し、日本人よりもテクニカルな選手である。特に中央のポジションに選手が2人いる場合は、それがスロット監督に目ざす方向なのかもしれない」 ダブルボランチであれば、遠藤よりも攻撃力のある選手を並べる可能性がある。日本代表キャプテンのベンチスタートはその兆しかもしれないと見立てているようだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部