広島市の原爆資料館と市立基町高校が協力して、被爆者の記憶を「絵画」にして後世に伝える「原爆の絵」の制作が始まりました。 今回、原爆の絵の制作を手掛けるのは、基町高校創造表現コースの生徒１３人で、被爆体験を証言するのは３歳の時、汽車に乗っている時に原爆にあいその後、母に背負われ広島市内に入った脇舛友子さんなど６人です。 この取り組みは、被爆者が自らの体験の中で特に強烈な印象を抱いたあの日の記憶を「原爆の絵」として残し、「もの言わぬ証言者」として後世に伝えようというものです。 制作期間は、１８日から来年６月までで、この間、生徒たちは証言者から話を聞き、あわせて１３枚の絵にして「記憶の再現」を目指します。 なお、完成した絵は平和公園などで一般公開されるほか、被爆証言の資料としても活用される予定です。