<姫野和樹選手>2023年ラグビーW杯日本代表キャプテン 開幕直前の「南半球4カ国対抗戦 ザ・ラグビーチャンピオンシップ」の見どころを語る
ーー姫野選手とハイランダーズで一緒にプレーしたPRデグルート選手は代表に定着してきました。
僕がハイランダーズに入ったころ(2021年)はまだ彼はオールブラックスではありませんでしたが、その体の強さにびっくりしました。ものすごくポテンシャルがあり、ハングリー精神も強い選手なので、最初に代表に選ばれたときはすごく嬉しかったです。今こうしてポジションを確立している姿を見ていても素晴らしいと思います。
ーー他にも注目している選手がいればお願いします。
(かつての)チームメイトはひいき目に見てしまいますね。代表に復帰したLO パトリック・トゥイプロトゥ(元トヨタヴェルブリッツ)も、そしてもちろんSO ボーデン・バ
レットも本当にいい選手です。また、FL ダルトン・パパリイにも注目しています。2018年に対戦しましたが、それが彼にとってのファーストキャップでした。その後の活躍を見ていてプレーの質の高さやスマートさを感じていたので、個人的には頑張って欲しい選手です。そしてSO ダミアン・マッケンジーですね。ケガでなかなかW杯に出られませんでしたが(23年W杯で初出場)、今は10番(SO)としてロバートソンHC率いる新チームにも定着していますので、ぜひポジションを確立してほしいと願っています。
ーー続いて南アフリカについてうかがいます。昨年の前回大会は2位でしたが、その後のW杯で優勝、連覇を成し遂げました。
わかっていても止められないチームです。メンバーがあまり変わっていないなかで最近は若い選手も活躍しており、そのような若い世代をどのように育てながらチームを作っていくのか、とても興味深く見ています。また、アシスタントコーチとしてトニー・ブラウン(前日本代表アタックコーチ)が入ったことによって南アフリカのアタックにどういうバリエーションが生まれるのか、そういったところを意識して直近の試合を見ていました。トニー・ブラウンらしいボールの回し方など、今までの南アフリカでは見られなかったプレーがところどころで見られたので、今大会も楽しみです。