村上茉愛・強化本部長「受け継いでいくのが私の役目」ロスで64年ぶり団体メダルへ 史上最年少で抜擢
体操女子のナショナル強化合宿が17日、都内で行われ、史上最年少で強化本部長に就任した2021年東京五輪の種目別床運動銅メダリスト・村上茉愛氏(28)が取材に応じた。 2028年ロサンゼルス五輪では、1964年東京大会以来、64年ぶりの団体でのメダル獲得を目標に設定し、「日本チームが助け合えればもう手に届くと思う。プラスで競技力を向上していくことが一番の近道だと思っている。ロスの時だけメダルを狙いに行くというわけではなく、世界選手権も計画的にちゃんと予定を立てて、そこをこなして、計画の中にロスのメダルがある形で目指していきたいと思っている」と決意表明した。 村上氏は世界選手権では床運動で金メダル2個、五輪でも床運動で1個のメダルを獲得するなど、世界のトップで多くの経験を積んできた。「メダルを取る経験を(後輩へ)受け継いでいくのが私の役目」と自負。2021年の世界選手権を最後に現役を引退後は母校・日体大で指導に携わりながら、コーチとして必要な資格を取得するなど、日本代表を率いる準備を計画的に行ってきたという。 「(日本)チームとして私は(世界大会で)メダルが取れなくて、悔しい思いがあった。それをかなえるために何を目指せばいいかなと思ったときに、強化本部長が適任かなと思った」と村上氏。自らの経験を後輩たちへ伝え、今度は日本をけん引する立場から悲願の五輪メダルを目指す。
報知新聞社