【北九州記念】ジャスパークローネ連覇へ弾み!馬なり登坂ラスト12秒0 団野大成騎手「手応え良かった」
北九州記念の追い切りが27日、栗東トレセンで行われた。同レース、サマースプリントシリーズともに連覇を狙うジャスパークローネは団野騎手を背に、坂路でパワフルなフットワークを披露。海外遠征も経験し、再び夏の短距離戦線で輝きを放つ。僚馬ディヴィナシオンが同じく坂路で絶好の動きを見せ、サンスポ調教評価『S』となった。 ◇ 連覇へ弾みをつける追い切りを披露した。昨年、このレースを勝ち、サマースプリントシリーズも制したジャスパークローネが栗東坂路で軽快走。手綱を取った団野騎手は力強くうなずいた。 「先週はまだいつもに比べると…という感じでしたが、けさは手応えも良かったです。メンタルが落ち着いています」 朝一番に登場すると、リズムよくスピードに乗る。馬なりで派手なアクションはなかったが、力強い脚さばきでラスト1ハロン12秒0(4ハロン53秒8)でまとめた。自己ベストが4ハロン49秒4のこの馬にとっては控えめな数字かもしれないが「輸送もありますし、速い時計はいらないと思っていました」と納得の口ぶりだ。 昨夏はCBC賞とこのレースを勝ち、シリーズ王者に。昨秋のスプリンターズSでも4着と健闘し、近4走は海外遠征も経験した。鞍上が「物おじしたりせず、サウジやドバイでも走れていました」と頼もしそうに話せば、高野助手も「どこにいっても物おじしないですね」と精神面のタフさを強調する。 今回はトップハンデ58・5キロを背負い、同型馬も多数。それでも同助手は「開幕週でやれるのはいいと思います。ペースは速くなりそうですが、自分の形に持ち込みたいですね」と小細工なしで持ち味のスピードを生かしたい構えだ。 北九州記念は例年、8月に行われているが、今年は阪神競馬場の改修に伴う日程の変更で、6月に。「ここを目標に立ち上げ、いい状態です。(サマースプリントシリーズ王者を)目標にしているので、なんとかポイントを取りたいです」と高野助手。夏本格化を前に、ジャスパークローネが小倉を熱くする。(山口大輝)