マックス・フェルスタッペン（レッドブル）とランド・ノリス（マクラーレン）

　マクラーレンのランド・ノリスは、F1メキシコシティGP決勝で受けたレッドブルのマックス・フェルスタッペンによる“あまりクリーンではないドライビング”が予想済みだったと語った。 【リザルト】F1 2024 メキシコシティGP決勝 　前戦アメリカGP決勝でコース外にはみ出すほどの激しいバトルを展開したノリスとフェルスタッペンから1週間。2名はメキシコのエルマノス・ロドリゲス・サーキットでも再び激突した。 　ノリスはレース序盤に左コーナーのターン4でアウト側からフェルスタッペンに攻撃を仕掛けて2番手を狙ったが、続く切り返しでフェルスタッペンにコーナー進入で行く手を塞がれイン側のランオフエリアを走った。 　アメリカGPと同様、ノリスはフェルスタッペンにコース外へ押し出される形となったが、今回はノリスがコーナーのエイペックスで先行していたため、スチュワードはフェルスタッペンに否があると判断。アメリカGP以降トピックになっているレーシング・ガイドラインに則り、フェルスタッペンに10秒のペナルティを科した。 　その後、フェルスタッペンはターン8でノリスを抜き返そうと試みた。ポジションを奪い返したものの、ここでもコースオフを喫し、コース外でアドバンテージを得たとしてさらに10秒のペナルティが科された。 　フェルスタッペンの動きが「危険なドライビング」だったとチーム無線で声を荒げたノリスはレース後、ライバルのレーススタイルには驚いていないと語った。 「何を期待すべきか分かっていた。マックスのことはドライバーとして尊敬しているから、こんなことは予想したくなかったけど、こういうことは覚悟していた」とノリスは言う。 「僕の考えでは、あれはあまりクリーンなドライビングではないけど、僕はそれ（接触）を避けた。良いバトルだったよ」 「最初の数周は、ただバトルをして、クラッシュを避けようとするだけだった」 　マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、フェルスタッペンのレーシングスタイルを既に問題視していたスチュワードの裁定を称賛し、ペナルティについてSky Sports F1にこう語った。 「少しバカバカしくなってきた。FIAのスチュワードには拍手を送りたい。前に進むため、クリーンなレースをしようじゃないか」 　またFIAの対応に満足しているかと訊かれたブラウンCEOは次のように答えた。 「スチュワードは取り組んでくれていると思う。彼らが科したペナルティを見れば明らかだ。だから、我々は何もする必要は無いと思うし、彼らに仕事を任せよう。彼らは今回、いい仕事をしれくれた」