「EUフィルムデーズ2024」オープニングはロカルノ国際映画祭最高賞「トクシック」
欧州連合(EU)加盟国の映画を紹介する「EUフィルムデーズ2024」のオープニング作品が、サウレ・ブリュヴァイテ監督作のリトアニア映画「トクシック」に決定した。 【動画】「EUフィルムデーズ2024」予告編(他28件) 本年度は「映画で見つめる、ヨーロッパ」をコンセプトに、EU加盟国のうち23カ国の在日大使館・文化機関がセレクトした近年の注目作を上映。「セラフィーヌの庭」などで知られる俳優ヨランド・モローが監督を務めた「詩人の花嫁」など11作品が日本初上映されるほか、EU加盟国とアフリカ各国との共同製作作品を2本紹介する「ウィンドウ・トゥ・アフリカ」が特別プログラム枠として設けられた。 日本初公開となる「トクシック」は、リトアニアの地方工業都市でモデル学校に通う少女たちを描いた劇映画。殺伐とした郊外の日常から抜け出そうとする彼女たちに、経済的搾取と身体美に対する偏見から生まれた重圧が襲いかかる。モデル経験者のブリュヴァイテは、自らの体験をもとに同作を制作。長編デビュー作にして第77回ロカルノ国際映画祭でグランプリにあたる金豹賞ほかを受賞した。YouTubeでは「EUフィルムデーズ2024」の予告編が公開中だ。 「EUフィルムデーズ2024」は、12月14日から27日にかけて東京のシアター・イメージフォーラムで開催。なお映画祭関連イベント「EU圏のポップスをカラオケで歌ってみよう!」は12月14日、21日にイメージフォーラムの「寺山修司」で実施される。詳細は「EUフィルムデーズ2024」公式サイトで確認を。 ■ EUフィルムデーズ2024 2024年12月14日(土)~27日(金)東京都 シアター・イメージフォーラム □ 上映作品 ・あのボートに乗って(監督:デクラン・レックス / アイルランド) ・人生の最初の日(監督:パオロ・ジェノヴェーゼ / イタリア) ・ファイアバード(監督:ペーテル・レバネ / エストニア) ・ウィーン10区、ファヴォリーテン(監督:ルート・ベッカーマン / オーストリア) ・We don't talk ‐言葉では語れないもの‐(監督:マリョライン・ブッストラ / オランダ) ・イマン(監督:コリンナ・アヴラミドゥ、キリアコス・トファリディス / キプロス)※日本初上映 ・ジャマイカ(監督:アンドレアス・モルフォニオス / ギリシャ)※日本初上映 ・ザ・キング(監督:カーリン・アフ・クリントベリィ / スウェーデン)※日本初上映 ・スルタナの夢(監督:イサベル・エルゲラ / スペイン) ・ピアルギ(監督:イヴォ・トライコフ / スロヴァキア)※日本初上映 ・ライダーズ(監督:ドミニック・メンツェイ / スロヴェニア) ・ワルツィング・マチルダ(監督:ペトル・スラヴィーク / チェコ)※日本初上映 ・ダンシング・ピナ(監督:フロリアン・ハインツェン=ツィオブ / ドイツ) ・私の孫(監督:クリストフ・デアク / ハンガリー)※日本初上映 ・初雪(監督:ハミー・ラメザン / フィンランド) ・のら犬(監督:ジャン=バティスト・デュラ / フランス) ・ジグリバンドの赤裸々な真実(監督:ヴィクトル・ボジノフ / ブルガリア)※日本初上映 ・詩人の花嫁(監督:ヨランド・モロー / ベルギー)※日本初上映 ・彼女たちの人生(監督:キンガ・デンプスカ / ポーランド) ・サイクリストの魂 ~ゆっくり走る人々~(監督:ヌノ・タヴァレス / ポルトガル) ・トクシック(監督:サウレ・ブリュヴァイテ / リトアニア)※日本初上映 ・ルサールカ(監督:クラウディウ・ミートク / ルーマニア)※日本初上映 ・リトル・デューク(監督:アンディ・バウシュ / ルクセンブルク)※日本初上映 ウィンドウ・トゥ・アフリカ ・夜の王たち(監督:フィリップ・ラコート / コートジボワール・フランス・カナダ・セネガル)※日本初上映 ・バネルとアダマ(監督:ラマタ・トゥレイ・シー / フランス・セネガル・マリ)※日本初上映