上方・江戸 二つの落語の聴き比べ 11月30日に館山 高校生以下は木戸銭無料(千葉県)
江戸落語と上方落語のプロ2人による二つの落語を聴き比べる「南房総プレミアム寄席2024 上方落語と江戸落語」が、11月に館山市の県南総文化ホールで開かれる。上方と江戸の落語は、それぞれ発展した背景が異なる。そうした点を多くの人に楽しんでもらうのが大きな目的。子どもたちに日本の伝統文化に親しんでもらうため、当日は高校生以下の木戸銭を無料にする。主催する関係者は「世代に関係なく、落語の奥深さに触れてほしい」と話している。 伝統話芸の公演や教室を通して、地域の活性化に取り組んでいる市民団体「南房総三龍亭」が主催する。 三龍亭によると、江戸落語は屋内で楽しむお座敷芸として発展してきた。使う道具は扇子と手拭いのみ。 一方、上方落語は大阪や京都が発祥。元々は屋外で演じられていた。道行く人を引き寄せるため、小拍子で見台をたたいたり、「ハメモノ」と呼ばれる三味線や太鼓などの楽器演奏を入れたりするのが特徴。派手さや笑いが好まれるなど、江戸落語とは違った趣がある。 一昨年、同様の寄席を開催したところ、好評だった。今回は、いわばアンコール公演になる。 前回に続き、江戸落語は故・三遊亭圓窓さんの三男、三遊亭窓輝さん、上方落語は林家竹丸さんが高座に上がり、それぞれのおはこや、江戸と上方の落語のつながりを物語る演目などを披露する。 前座では、三龍亭のメンバーに落語を教えてもらっている子どもたちも高座に上がり、「キッズ落語」と称して日頃の稽古の成果を披露する。さらに客の前で2人のプロにアドバイスしてもらう“公開稽古”もある。 催しは、11月30日午後1時半から、南総文化ホールの小ホールで。 チケットは、一般のA指定席が2500円(ペア席4500円)、B指定席が2000円(ペア席3500円)、自由席が1500円。車いす席は、本人のみ無料。高校生以下は全席無料。 問い合わせ、申し込みは、南房総三龍亭の永島代表(090・1555・5031)へ。 (前木深音)