【MotoGP】タイトル目前のマルティンに先輩ロレンソ「チェッカーまでは決まったことは何もない」と忠告
MotoGPは今週末最終戦ソリダリティGPが行なわれ、ここでチャンピオンがいよいよ決まる。そんな中、MotoGPクラス3度王者のホルヘ・ロレンソは、優位を築いているホルヘ・マルティン(プラマック)に最後まで何があるかわからないと警告を発した。 【MotoGPランキング一覧|バニャイヤ、逆転は厳しい?】 最終戦までもつれ込んだマルティンとフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)のタイトル争い。ただ状況としてはマルティンが24ポイントと大きくリードし、かなり優位な状況にある。 しかしだからといってマルティンのタイトル獲得が決まったわけではない。同郷スペインのロレンソは、チェッカーフラッグまでは何かが起こる可能性があると指摘し、マルティンに警告している。 「マルティンの方がより大きなチャンスを掴んでいる。でも、チェッカーフラッグまでは、決まったことはひとつとして無いんだ」 ロレンソはCorriere dello Sportにそう語った。 「とはいえ(バニャイヤの逆転にはマルティンが)デカいミスをやらかす必要はあるだろうけどね」 「マルティンはスポーツ心理学者との取り組みを通じて、精神的にかなり成長したと僕も思うよ」 なおロレンソは今シーズンのタイトルを競っているふたりについて、ミスを犯しすぎているとも語った。 「マルティンもバニャイヤのようにミスを犯してしまっている。ミスだらけのチャンピオンシップだったけど、ふたりとも凄く速いよ」 「マルティンが頂点に立ってくれれば僕としてはハッピーだ。彼は少なくともMotoGPチャンピオンに1度なるに値する優れた爆発力のあるライダーだからね」 「バニャイヤとホルヘはスピードと競争力という面では同じレベルにある。でもマルティンはスタートと爆発力という点で、プラスアルファがあることを示してきた」 「言ってみればホルヘは”ガソリン”ライダーで、ペッコは“ディーゼル”ライダーといったものだろうか。それがスプリントでの違いを生んでいる」
German Garcia Casanova