首相、北朝鮮を強く非難 「安全に関わる重大事態」
岸田文雄首相は21日夜、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したことを受け「わが国の国民の安全に関わる重大な事態だ」と強く非難した。「沖縄上空を太平洋へと通過した」と述べ「人工衛星と称したとしても、弾道ミサイル技術を使用した発射は明らかに関連する国連安全保障理事会決議違反だ」と強調した。官邸で記者団に語った。 首相は発射を受け(1)落下物による被害の確認(2)情報の収集・分析(3)米国、韓国など関係国と緊密に連携した必要な対応―を関係省庁に指示した。官邸に上川陽子外相ら関係閣僚を集め、国家安全保障会議(NSC)を開催した。 松野博一官房長官は21日夜に記者会見し「被害情報は入っていない」と説明。「国連安全保障理事会の場を含め、米韓をはじめ国際社会と緊密に連携して対応する。引き続き情報収集と分析、警戒監視に全力を挙げる」とした。北朝鮮に「厳重に抗議し、最も強い表現で非難した」とも述べた。