【バスケ】琉球ゴールデンキングスがイタリア遠征 「本当にいい経験」“歴史的一戦”で新加入の伊藤達哉&ケヴェ・アルマが躍動
3位決定戦で当たるデルトナ「#2&#13」のハンドラーに要警戒
最後に、3位決定戦で戦うデルトナについて触れたい。初戦でユーロリーグ優勝経験もある名門のパルチザンと対戦し、好勝負を演じた。 試合はパルチザンが終始リードするも、デルトナはバランスのいいオフェンスで食らい付く。第4Qの残り0.3秒でディープスリーを決めて85ー85の同点に追い付き、延長へ。最後は勝負所でパルチザンに所属するドイツ代表のイサック・ボンガがデルトナのエースガードをシャットアウトする好ディフェンスを見せて94ー96で逃げ切られたが、金星まであと一歩に迫った。 昨シーズンにイタリアリーグ1部に昇格したばかりのトラパニに比べ、16位チーム中8位に付けたデルトナはチームバスケの完成度がより高く、特にオフェンスは欧州のバスケらしく内外からバランス良く攻める印象だ。 特に警戒すべきは、16得点、4アシストを記録した#2のトミー・クースと、イタリア代表選手で、21得点、5アシストと大活躍した#13のトンマーゾ・バルダッソである。二人ともハンドラーとしての質が極めて高く、スクリーンを巧みに使いながら3Pやドライブで得点を量産する。琉球は伊藤や小野寺、荒川らガード陣が、ビッグマンと連係しながらどう守るかに注目したい。 遠くイタリアの地で、新しいチャレンジを続ける琉球。よりレベルの高い相手との対戦となる2戦目も、多くの学びを得られるに違いない。
長嶺 真輝