「会社員」片瀬那奈の登場にスタジオ騒然! テレビを離れた“女性タレント”たちの「セカンドキャリア」
芸能界やメディアの世界で活躍してきた女性たちが、新たなキャリアに挑戦する動きが注目されている。 【写真】洋菓子メーカーの社外取締役に就任した「清純派女優」はこちら 11月30日に放送された「せやねん!」(MBS)には、片瀬那奈(43)が“社員”としてサプライズ出演。視聴者から驚きの声が上がった。 この日放送された「2024限界突破マネー ザ・ベストテン」では、注目ニュースとしてドジャース・大谷翔平の「50‐50」達成ボールが台湾企業に約6.6億円で落札された話題や、「51‐51」ボールを靴・ファッション通販「ロコンド」の田中裕輔社長が6500万円で落札した話を紹介。片瀬はその田中社長の秘書として登場した。 2021年に所属事務所を退所し、フリーになった片瀬は、翌年、ロコンドに秘書として入社することを公表した。田中社長の説明によると、YouTubeでのコラボがきっかけだったといい、現在はマーケティングやPR、プレス対応など幅広い業務を担当しているとのこと。大谷の記念ボールよりも片瀬の登場のほうがインパクトが強かったのか、SNSでは「片瀬那奈が社員として働いているなんて驚き」「芸能界を離れても変わらない美しさ」といった声が続出した。 近年、片瀬のようにテレビの世界から離れて、一般企業で働く道を選ぶ「女性タレント」は少なくない。 例えば、女優として数々のドラマや映画に出演し、安定したキャリアを築いてきた山本未来は昨年、情報番組「ぽかぽか」(フジテレビ系)に出演し、20年に死去した父・山本寛斎氏のファッションブランドで勤務していることを告白した。 「最初は定例会議の意味や部長と課長の序列もわからなかったといいます。それでも、本人は『父のエネルギーや美意識を形にし続けたい』という信念を持ちながら、『プロデューサー』の肩書で商品企画やプロモーションにも積極的に関わり始めているそうです」(芸能記者)
■酒井美紀は「社外取締役」に また、テレビ朝日時代にバラエティー番組「くりぃむナントカ」や夕方のニュース番組「スーパーJチャンネル」など幅広いジャンルで活躍していた元アナウンサーの大木優紀さんは、21年に同局を退社し、翌年に旅行会社「令和トラベル」に入社している。 「大木さんは、『令和トラベル』創業者の篠塚孝哉氏がnoteに記した文章を見て、『この事業は、絶対成功する!』と確信して転職を決めたようです。大木さん自身、『もう一つの人生の扉が見えてしまったから、開けないで引き返すことはできませんでした』と自分のnoteに記しています。入社後はアナウンサー時代の経験を活かしながら社内外へのPR活動をメインに担当。現在は執行役員となり、YouTubeやTikTokを運営する動画コンテンツチームや社内のコミュニケーション活性化を担うカルチャーチームを統括しているようです」(同) また昨今の流れとして、企業が有名人を社外取締役に迎える動きも広がっている。そこで白羽の矢が立ったのが、女優やアナウンサーたちだ。 1996年にドラマ「白線流し」(フジテレビ系)のヒロインでブレークした酒井美紀は洋菓子メーカー、84年の「不良少女とよばれて」(TBS系)など女優として活躍したいとうまい子は不動産会社や教育会社、フジテレビアナウンサーから弁護士に転身した菊間千乃氏は商社やバルブメーカーでそれぞれ社外取締役に抜擢されている。 「あまり知られていないところでは、『亜麻色の髪の乙女』で国民的な人気を博した歌手の島谷ひとみは音楽活動を続ける一方、21年にコロナ抗原検査サービス会社の社外取締役に就任しています。ワクチン接種記録アプリの発表会で、サービスや概要のメリットをマスコミに説明する大役を担ったこともありました。ただ、昨年3月の『デイリー新潮』にて同社社長の投資トラブル報道が飛び出し、広告塔だった島谷の名前がネガティブな形で世に発信されてしまいました」(音楽関係者) 今年5月に30歳の誕生日を迎えたことを機に、自身初となるデジタル写真集「151センチ、48キロ」を発表したのはお笑いコンビ「にゃんこスター」のアンゴラ村長だ。写真集ランキングで軒並み1位を記録し、大きな話題となったが、そんな彼女は実はIT企業の現役会社員でもある。 WEBサイトのインタビューで語ったところによれば、今は広報課にいて新卒採用向けにTikTokを撮影したり、SNSの運用を担当。新卒の学生への説明会に参加することもあるそうで、仮に芸人としての仕事がなくなったとしても働き口がキープされているのは、本人とすれば安心かもしれない。 華々しいスポットライトを浴びた経験やメディアにいた視点を持つ彼女たちのセカンドキャリアは、まったく違う業界に新たな価値を生み出していきそうだ。 (泉康一)
泉康一