「1秒ストローク」でパッティングの距離感が安定! 自宅でできる練習方法をパッティング専門コーチが伝授
パッティングにおいてタッチを合わせるには「ストロークは1秒で!」と語るのは、ルーキーの菅楓華らを指導する平田智コーチ。自宅で簡単にできるパターの芯で打つ練習ドリルを教えてもらった。
教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ
エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や今年ステップ・アップ・ツアーを制したアマチュアの都玲華を教える。
距離感を作るうえで重要なのはテンポ
私がレッスンをしている中で必ずと言っていいほど出てくるのが距離感に関するお悩みです。カップを大オーバーしたり大ショートしたりと、カップに対しての距離感が安定しないというのです。 今回はその距離感に関してのお話と、家でもできる練習方法を紹介します。距離感はよくタッチとも言われますが、そのタッチを作るにはクラブのスピードをコントロールしないといけません。 その中でも1番大事な要素はテンポのコントロールです。 CAPTOというストロークの解析機では、ストロークにかかる時間を測定することができます。プロからアマチュアまでデータを取ってみると、プロを含めパターが上手な人と苦手な人ではテンポや時間の使い方に大きな違いがあることがわかりました。 プロを含めパターが上手な人は動き出しからインパクトまでおよそ平均1秒で終わらせているのに対して、苦手な人は1.3秒前後と時間がかかり過ぎているケースが多いのです。さらに同じ距離を数球打つとストロークにかかる時間がバラバラになる場合が多く、これではクラブのスピードは安定しづらくなります。 もっと細かく確認すると、パターが上手な方はスタートからバックスウィングまでの時間が0.67秒、切り返しからインパクトまでの時間が0.33秒という1:2の関係性になっているのです(ちなみにインパクトからフォロースルーも0.33秒)。 1.3秒前後の時間をかけてしまう人はテークバックがゆっくりでバックスウィングに1秒近くかかってしまう人もいます。 丁寧に動かそうという意識でゆっくりあげてしまう方が多いですが、パターくらい重さがある物はゆっくり動かすほうが難しく、多少スピードがあったほうが自然な軌道を描きやすいものです。さらにトップポジションまでゆっくり上げてしまうと切り返しで間ができてしまい、インパクト付近で加速してしまう傾向もあるのであまりお勧めしません。 以上を踏まえてご自宅で1秒ストロークを簡単に練習できる方法をお伝えします。