履正社対滋賀短大付　滋賀短大付に敗れ引き揚げる履正社ナイン（撮影・上山淳一）

＜高校野球秋季近畿地区大会：履正社1－4滋賀短大付＞◇19日◇1回戦◇ほっともっとフィールド神戸 【写真】滋賀短大付に敗れ、頭を下げる履正社の選手たち 　大阪王者の履正社が初戦で滋賀2位の滋賀短大付に敗れ、来春センバツ出場が絶望的となった。 　先発の背番号4辻琉沙内野手（2年）が制球に苦しんだ。四死球で走者を背負いながら5回まで粘ったが、1点リードの6回に失点。2四球と内野安打で無死満塁とすると、遊撃を守っていた主将の矢野塁内野手（2年）にマウンドを譲った。 　しかし、矢野は「一番自信がある球」という初球の直球が甘く入り、左中間へ逆転の2点適時二塁打を許すと、捕手の三塁悪送球やスクイズで、この回4点を失った。「準備はできていたけど、技術が足りなかった。ピッチャーとしての未熟さが出た」と肩を落とした。 　打線も初回に挙げた辻琉の犠飛による1点のみに抑えられた。秋の大阪大会で1試合平均10・6得点をたたき出した強力打線が、滋賀短大付のエース左腕、桜本拓夢投手（2年）の前に苦戦した。 　多田晃監督（46）は「僕の責任。ここまで生徒は大阪大会も含めて頑張ってくれたんですけど、申し訳ないという気持ちでいっぱいですね」と責任を背負った。逆転打を浴びた矢野主将も「もうセンバツは無理なので、明日から切り替えて練習しないといけないですけど、みんがすぐに切り替えてできるわけではないと思う。僕が一番、引っ張っていかないといけない」と複雑な心境を口にした。