【卓球】早稲田大を支えた主将・荒井が最後のリーグ戦を振り返る。「早稲田大はみんなが一生懸命。本当にこのチームで良かったです」
●─勝利した後はベンチで涙を見せていました。 荒井:勝った瞬間は「ああ勝った」くらいの感じだったんですけど、ベンチに帰ってきた時に濵田(一輝)の「荒井さん!」っていう声が聞こえてきて、感極まりましたね。 ●─優勝をしたのは分かっていたのですか? 荒井:多分優勝かなと思っていたんですけど、半信半疑でした。 ●─試合後の整列で優勝のアナウンスを聞いた瞬間はどうでしたか? 荒井:「うわ、優勝した」みたいな気持ちでしたね。2年生の時は2位、3年生の時は3位が最高成績で、その時はもしぼくが勝っていれば優勝できていました。そういう経験があったので、「優勝するのは大変だったな」とか「最後に優勝できた」とか、いろんなことを感じていました。 ●─中央大戦での1勝は、荒井くんの今季初勝利でした。 荒井:今季は1勝2敗で、ぼくが負けた2試合はチームも負けていました。駒澤大戦が終わった後は苦しかったけど、中央大戦では「これが最後の試合」という気持ちで、これまでの負けは考えないようにしていました。 ●─代々木第二体育館にはOBや保護者の方もたくさん来ていましたが、応援の力は感じましたか? 荒井:すごく感じました。自分自身、応援の力とかはあんまり信じないようにするタイプだったんですけど、やっぱり応援があると気持ちが全然違うような気がしたので、応援の力は偉大だなと改めて感じました。 ●─学生リーグを終えてみて、やはり早稲田大で良かったと思いますか? 荒井:すごく思います。早稲田大しかなかったなって。みんな一生懸命で良い人ばかりなので、居心地がすごく良かったです。 ●─今年の早稲田大は他の大学に比べると戦力的に劣る部分があったかもしれません。その中で優勝できたのは、「みんなが一生懸命」という部分が大きいのでしょうか? 荒井:それはあると思います。試合に出ている部員も、サポートしている部員もみんなが一生懸命。それぞれの部員が「自分がリーグ戦に出る」と思いながら練習に取り組んでいたりして、自分に対してはもちろん、周りに対しても一生懸命になれる。だから練習も応援も頑張ることができて、試合でのパフォーマンスが上がっていくのかなと思います。 ●─同期の儀間(望)くんについてもお聞きしたいのですが、二人三脚でチームをまとめてきて、感謝の気持ちなどはありますか? 荒井:そうですね。儀間と2本柱でチームを支えていく感じで、僕は選手陣の枠作りを、儀間はサポート面でチームを支えてくれました。儀間はチームを明るくするのが上手で、ワードチョイスも天才的で最高ですね。儀間が同期で本当に良かったと思います。 ●─後輩たちには何か伝えたいことはありますか? 荒井:後輩たちはみんな選手として素晴らしくて信用しているので、ぼくから伝えることはあまりないです。もう一度早稲田大が優勝するところを見ることができたら最高だなと思います。 ●─卓球は大学生活で一区切りですか? 荒井:卒業後は一般企業に就職するので、卓球は趣味程度にやろうかなと思います。 ●─杉本(和也)くんみたいな感じですか? 荒井:あそこまでできる自信はないです。笑 ●─全日学はまだ残っていますが、今までの卓球人生を振り返ってみてどうですか? 荒井:今まで出会ってきた全員が良い人で、本当に幸せだったなと思います。今までいろんな人に会って、そこで卓球ができたからこそ今の自分がある。最高の人生ですね。これからも頑張っていかないとなと思います。 ●─ありがとうございました。4年間お疲れ様でした。