Bプレミア“条件未達”のB1所属6クラブの動向は…年末の4次審査へ準備進めるのは4クラブ
10月17日、2026年秋に開幕する新B1「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」のライセンス交付クラブ発表会見を開催。現在B2の4クラブを含む合計22クラブが、2026-27シーズンから指導するBプレミアに参入することが決まった。 Bリーグ優勝経験がある宇都宮ブレックス、アルバルク東京、千葉ジェッツ、琉球ゴールデンキングス、広島ドラゴンフライズをはじめとした現在B1に所属している18クラブに加え、アルティーリ千葉、信州ブレイブウォリアーズ、神戸ストークス、富山グラウジーズといったB2の4クラブにもライセンスが交付されることが決定。特に割くシーズンもB2に所属していたA千葉と神戸については、トップカテゴリにいなくともBプレミア参入のための入場者数・売上・アリーナといった条件をクリアするための経営努力が実った格好だ。 今回発表されたのは、リニューアル1年目にあたる2026-27シーズンにBプレミアでプレーするための1次・2次・3次審査を通過したライセンス交付クラブ。現在B1に所属しているクラブでは、秋田ノーザンハピネッツ、茨城ロボッツ、越谷アルファーズ、ファイティングイーグルス名古屋、京都ハンナリーズ、大阪エヴェッサの6クラブが3次審査までに条件をクリアできなかった。 初年度からBプレミアに参入するための“ラストチャンス”ともいえる4次審査は今年12月に実施予定。昨シーズンの売上12億円と平均入場者数4000人という条件をクリアしたうえで、Bプレミア基準のアリーナ要件(2028年までに5000席以上、VIPルーム、トイレの整備など)が争点となる。 Bプレミアライセンスを交付されていないB1クラブの中では、秋田、茨城、京都、大阪の4クラブが、平均入場者数と売上の条件をクリアしており、アリーナの整備について関係各所と調整中。秋田は新県立体育館の建替え、茨城はアリーナの改修、京都は新アリーナの建設、大阪は府内でのアリーナ確保へ水面下で調整を続けているといい、いずれのクラブも4次審査へ向けて準備を進めていることを明言している。 一方で、FE名古屋は昨シーズンの平均入場者数が基準をクリアできず、初年度からBプレミアに参入する可能性が消滅。ライセンス交付クラブが発表されたこの日、「これまで以上にクラブの経営力・集客力・チーム力を高めていくと同時に、引き続きアリーナ建設プロジェクトも進め、できる限り早いタイミングでのB.LEAGUE PREMIER参入を目指して参ります」と、クラブ公式サイトに声明文を掲載した。 また、今シーズンからB1に初参戦している越谷も、今回はライセンス審査基準を満たしていないため、初年度からのBプレミア参入とはならず。「最短で売上高、平均入場者数の基準を満たすクラブに成長し、また、『基準を満たす新アリーナ』の実現を目指し、 2029-30シーズンからのB.PREMIER参入を目標に活動してまいります」と、将来的なBプレミア参入を目指す姿勢を示した。 Bプレミアライセンス4次審査へ準備しているというB1勢の秋田、茨城、京都、大阪の行方はどうなるのか。現在B2、B3のクラブも含め、Bプレミアを目指しているクラブの動向に引き続き注目だ。