【阪神】藤川球児監督、異次元の厚みにも自信「非常に楽しみ」マルティネス巨人移籍に武者震い
ブルペン勝負、望むところや。阪神藤川球児監督(44)が、セーブ王ライデル・マルティネス投手(28)の巨人移籍に「非常に楽しみ」と武者震いした。ブルペンの整備は監督1年目から重要ポイントに位置づけており、自軍のストロングポイントと断言。ライバル巨人の大補強にも自信は揺らがず、泰然自若の態度で受け止めた。 ◇ ◇ ◇ 師走の球界を駆けた衝撃ニュース。だが藤川監督は驚くことなく「他球団のことで深くは言えないけど、リリーフを強化したいのはすごく理解できる。僕はどちらかと言えばそちら側の、もともとリリーバーなので」と平然と話した。 ただでさえ強敵の王者巨人。そこに今季、中日で2度目のセーブ王に輝いた当代最強クローザーが加わる。巨人阿部監督は大勢をセットアッパーに回す構想まで披露している。異次元の厚みだ。それでも、藤川監督は「ブルペン勝負」は望むところと言わんばかりの自信を示した。 「タイガースとしてのリリーフのメソッドがある。それで(3年ぶりに)金村暁コーチに帰ってきてもらっているし、うちのストロングポイントの1つ。やり方は違えど、非常に楽しみになりますね。うちのリリーバーとジャイアンツのリリーバーが、どういう結果を見せてくれるのか」 今オフはTGバトルが白熱している。FA宣言した大山は巨人との綱引きの末に残留。一方で阪神は現役ドラフトで実績のある巨人の畠を狙い通り指名した。藤川監督は「右の中継ぎが薄いのは課題」と畠の中継ぎ構想も明かしている。 「ブルペン」を戦略の軸ととらえている同監督。巨大戦力に対抗するために、救援陣の構想は綿密に進めている。守護神には早々に岩崎を指名。セットアッパーはゲラや石井、桐敷に加え、獲得交渉を進める新外国人も見込む。質、枚数、そしてマネジメントを総合して、決して巨人にもひけを取らないと踏んでいる。伝統の一戦が、終盤のしのぎ合いも熱くなる。【柏原誠】