奇跡の67歳‧天野佳代子さん ずっと走ってきたこれまで、そしてこれからの人生
天野さんの連載もいよいよ最終回。今回はこれまでと、そしてこれから。天野さんの「人生観」について伺った。
67歳の今も現役世代と変わらない仕事ぶり。今でこそ土日は休めるようになったけれど、20代~30代は土日もなく、本当に毎日仕事をしていたという天野さん。 「特にそれを苦と思うこともなく過ごしてきたのは、私はもともと忙しいスタイルが合っているからなのだと思います。『これからどう生きたいか』と聞かれたら、やはり『できる限り仕事を続けていきたい』と答えると思います。 もちろん、仕事が好きというのが一番なのですが、長く仕事を続ける中で、思い半ばで亡くなってしまった友人や仕事仲間もいました。だからこそ健康や仕事のありがたみが身にしみてわかりますし、仕事をしていると、なぜかその人たちと一緒に頑張れているような気持ちにもなります。 これまでたくさん仕事をさせてもらい、いろんな経験もしました。だから若いときよりずっと人生を深く、しっかりと見つめることができるようになったかなと思います。いいことも大変なことも、やがては光り輝く経験となって、人生後半のこれからを明るく照らしてくれるに違いありません」
雑誌のライター&編集として駆け抜けた20代~30代
「JJ」、「CanCam」のビューティライター、「美的」の編集者として大活躍していた20代~30代。 「写真は雑誌『CanCam』で行ったパリ出張のときのもの。パリジェンヌのヘアアレンジを街角でたくさんスナップ撮影したのを覚えています」
40代~50代は、知識と経験を生かし、新しいことにも挑戦
雑誌のライター、編集者として活躍するかたわら、作家として『PEACH』(小説)を出版したときのイベントの様子。 「当時、ライターとしてかかわっていた『プチセブン』(小学館)編集部からの依頼で、ティーン向けの恋愛小説を書くことに。『小森クスコ』、『柊クスコ』というペンネームで4冊の小説を刊行。また挑戦したいです」