渡辺明九段「途中まではまずまず戦えていたが…」藤井聡太王位とタイトル戦“6度目”激突も1勝4敗で敗退/将棋・王位戦七番勝負
将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負第5局が8月27・28日の両日に行われ、挑戦者の渡辺明九段(40)が藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、22)に敗れた。この結果、渡辺九段はシリーズ成績1勝4敗で敗退。「途中までは内容的にまずまず戦えていたと思うが、4・5局目は良いところの無い将棋になってしまった。残念」と番勝負を振り返った。 【映像】藤井王位が防衛を決めた瞬間の表情 タイトル戦で6度目の激突となった渡辺九段と藤井王位。これまでの5度の番勝負では全て敗退を喫しタイトル奪取を許し続けていただけに、並々ならぬ思いを抱えてこの大舞台へと臨んでいた。 棋界トップの作戦巧者の存在を、藤井王位も警戒。開幕局、第2局は結果こそ1勝1敗だったものの、作戦面で上回っていたのは渡辺九段だった。挑戦者が用意した様々な戦型で争われたが、藤井王位の先手で角換わりが志向された第3局からはタイトルホルダー側に。渡辺九段は3連敗で閉幕となったシリーズを、「途中までは内容的にまずまず戦えていたと思うが、4・5局目は良いところの無い将棋になってしまったのが残念」を振り返り、肩を落としていた。 シリーズを制し、防衛5連覇で「永世王位」の称号を獲得した藤井王位は、「全体としても内容は押されていた将棋が多かった。防衛という結果は幸運もあったと思いますし、今後も力を付けていかなければいけないなと感じたシリーズだった」と総括。 改めて渡辺九段の存在感を強く印象に刻む番勝負となり、ファンからも「渡辺先生お疲れ様でした!」「強いかったよナイス」「恐るべし聡太鬼」「初の王位はまた次にだね」「あんなノータイムで来られたらな」「またこの2人のタイトル戦みたい」と多くのコメントが押し寄せていた。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部