センバツヘルメットに「150」 日本野球、節目の2022年
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で熱戦が展開されている第94回選抜高校野球大会で、各打者は「150」という数字のシールを貼ったヘルメットをかぶっている。全チームが同じロゴで、選手の背番号でもない。この数字はいったい何を表しているのか。 全日本野球協会などによると、ロゴは同協会と日本野球機構が取り組んでいる「野球伝来150年記念事業」の一環。今年は1872年に外国人教師として来日したアメリカ人のホーレス・ウィルソン氏が日本に野球を伝えてから「150年」という節目にあたるという。 シールは縦4センチ、横8センチ。白地に黒色で「150 野球伝来」の文字と打者の姿が墨絵のタッチで描かれている。大会前に各出場校に配布され、ヘルメットの側頭部に貼り付けた。全日本野球協会の山中正竹会長は「記念すべき年に野球のプレゼンスを高め、次の世代に引き継ぐきっかけにしたい」と語る。 記念事業は他にも全国の野球にまつわる聖地、名所150カ所を認定する「日本野球聖地・名所150選」なども企画している。日本野球機構の斉藤惇会長は「社会は暗いニュースが多いが、野球を世界平和と友好の懸け橋にしたい」と話す。【木村敦彦】 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。