やす子は学校の水道水を自宅の家事に…ビンボー学生「昭和と令和」の決定的な違い
日本テレビ系「24時間テレビ47」でチャリティーマラソンを完走した芸人のやす子(26)は幼い頃、貧困に苦しんでいたという。2日放送の関連番組でも、学校の水道水をペットボトルにくんで、自宅の家事に使っていたという過去を明かしていた。 【写真】グラドル琴井ありさの極貧生活「2歳の時に母が家出、父が病気に…祖父母のボロ家でド貧乏」 先日、毎日新聞とIT企業のペンマークが共同で実施したアンケート調査結果が話題に。 大学1~4年生の計1116人が回答したもので、98%が物価高を感じていて、「いま節約しているもの」(3つまで選択)のトップは食料品の約51%。衣類の36%、飲料の31%と続く。 そのネットニュースのコメント欄には〈食費を減らさないといけないのは悲しい〉なんて、現役学生とおぼしき恨み節がズラリ。1人暮らしという国立大生の〈普段の生活でお弁当を買ったり、コンビニに行ったりなどはほぼありません。高くて躊躇ってしまいます〉なんて書き込みも。 昭和の時代にも「ごくつぶし」なんて罵倒された“ビンボー学生”はゴロゴロいた。それでも、やす子の幼少期と比べたら恵まれている方で、今の学生も節約に励むしか……なんて単純な話ではなさそうだ。 ■余裕があるから節約できる 〈貧困が進むと「節約すらできない状態」になるんだが〉〈節約ってある程度まとまった金とコントロール能力の両方があって初めてできる行為〉ーー弁護士を名乗る人のそんなXのポストが先日バズっていた。 節約のために食材をまとめ買いして冷凍しておこうにも、まとめ買いするお金も、冷凍室が大きい冷蔵庫を買うお金もない。〈節約って軍資金が必要なんだけど、意外とそれを分からない人って多い〉なんて同意するコメントもあった。 生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏は「ギリギリまで生活を切り詰めて、節約する余裕すらない学生さん、見かけますよね」とこう続ける。 「ある学生さんは必要最低限の食料品以外の買い物はしないと話していました。不要になった物がメルカリで売れたら初めて、そのお金でメルカリで何か買う。それも安価な日用品です。昭和の頃は学生がビンボーは当たり前、むしろボンボン学生はからかわれたものですが、令和は違う。奨学金で通って苦しくても、服装は小ぎれいにしている。昭和の学生みたいにビンボーを開き直るでもなく、困窮していることを周囲に知られたくない、隠したがる今の学生さんは余計に悲壮感が漂いますよね」 貧困問題に手をこまねいている政治家の方が、よほどごくつぶしか。