西アフリカで流行続くエボラ出血熱 海を越えて日本上陸はあるのか
日本で大流行は考えにくい
7月25日には、リベリアの政府関係者がナイジェリアのラゴス入りした直後、エボラ出血熱が原因で死亡したことが報じられました。この政府関係者はラゴスですぐ隔離されたため、感染拡大のリスクは少ないとみられます。しかし、感染した人がそれに気づかず飛行機に乗って移動し、アフリカ以外でも発生する可能性はゼロとはいえません。カナダで西アフリカから帰国した人が似たような症状を示したとき、結果として感染なしだったにもかかわらず、騒動になりかけたというケースも出ています。 勝田教授は「エボラについては、過去の映画などで怖いというイメージが染みついているので、極端にあおらなくても、一般新聞レベルの報道でもパニックに火がつくのではと考えられる。正しい情報を得ないまま、社会的なパニックを起こすことが最も危険といえる」と強調。また、「仮に日本に入ったとしても隔離にいたる手順がすでに整備されている面が出ると安心感を与えられるかと思う。強制的な隔離などをすることで、アフリカのような流行になることは考えにくい」とし、アフリカから帰国してきた人に対する社会的な拒絶などを防ぐためにも、冷静で正しい情報収集を心がけるべきと話しています。