柔らかいボールタッチ、スルーパス…。U-17日本代表初選出のFW立川遼翔(京都U-18)が見せた才能の片りん
180cmの大型ながらもボールタッチが柔らかく、パスセンスもキラリと光る。「第26回国際ユースサッカーin新潟」に挑むU-17日本代表のトレーニングで能力の片りんを見せていたのが、FW立川遼翔(京都U-18)だ。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 高いポテンシャルを持ちながら、これまでの目立ったキャリアは昨年、一昨年に選ばれた国体の京都府選抜ぐらいで、世代別代表の選出は今回が初めて。メンバー発表の直後には「チームメイトはあまり分からないけど長璃喜(昌平高)は一緒にやったら楽しそう。ジュビロの川合徳孟もボランチで前を向いて、縦パスを入れてくれそうな予感があるので楽しそう」と名の知れた選手との共演を心待ちにしつつ、常連入りへの意欲も十分。「初めての代表だけど、年上なのでプレーでも姿勢でも見せないといけない。次に海外遠征もあるので、そこに選んでもらえるようなプレーをしないといけない」。 初めてのトレーニングとなった前日は「全体的に硬かった」と振り返ったが、時間の経過とともに持ち味が出せる場面が増えていく。2日目のこの日は、GKを含む5対5のミニゲームでも持ち味のスルーパスを度々披露。「正直、やれる感覚はあって、前線にボールを差し込めていた。それに、普段は後ろ向きでボールを受けたら前を向くのが難しいのですが、今回はすぐに前を向いてスルーパスというのが簡単にできていた」と確かな手応えを掴んだ。 先輩に有力なアタッカーが揃っていた昨年までは中盤でチャンスメークを担っていたが、最終学年を迎えた今年はチームを勝利に導くため、ゴール前での仕事を意図的に増やしている。「シーズン前に得点王という目標を立てていた。自分でゴールに持って行こうという姿勢が出ているので、数字に表れている」。そう口にする通り、コンスタントに得点を重ねる今年は、ここまでプリンスリーグ関西1部でトップとなる9点をマーク。U-17日本代表でも、セカンドトップとしてチャンスメークと得点の両方が期待されている。 「この大会での目標は色んな人の目に留まるためにも、まず一番に目立ちたい。パスや柔らかいボールタッチはこのチームでも一番かなと思っているので、そうした部分で違いを出していきたい」。言葉通り、新潟での活躍によって全国区の選手へと羽ばたくことが描くプランだ。 (取材・文 森田将義)
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