【J2「24年ベストイレブン」】リーグ優勝&J1昇格の清水からはCBとチームの中心&観客を魅了し続けた36歳MFを選出【GK・DF・MF編】
■3位・長崎のブラジル人MFコンビは驚異の破壊力
MF ユーリ・ララ(横浜FC)37試合、3108分出場 このブラジル人ハードワーカーは、3-4-2-1のシステムでダブルボランチの一角を担い、チームの肺にして心臓となった。ビルドアップから攻撃の仕上げまで幅広く関わり、DFラインの背後まで侵入していくことも。敵陣でのパス数はリーグのトップ10に迫る。また、ボール際の攻防にタフで、デュエル勝利総数、タックル総数はリーグトップを記録した。 MF マテウス・ジェズス(V・ファーレン長崎)36試合、2956分出場 昨シーズンはダブルボランチで起用されることもあったが、4-1-2-3のインサイドハーフが基本となった今シーズンは攻撃力が爆発。リーグ2位タイの18ゴールを叩き出し、長崎のJ1昇格プレーオフ進出に貢献した。利き足の左足から繰り出すシュートはパワフルでありながら繊細で、デリケートなタッチによる技巧的な一撃も。単独でボールを運ぶことができ、決め切る力を持つこのブラジル人MFには、J1の複数クラブが熱視線を送っている。 MF 乾貴士(清水エスパルス)30試合、2099分出場 4-2-3-1ならトップ下で、3-2-4-1-なら2シャドーで起用され、清水の攻撃に創造性と意外性をもたらした。5得点7アシストはやや物足りないようにも映るが、その存在感は数字をはるかに上回る。彼がいることで周囲の選手は時間とスペースを確保でき、攻撃にテンポとリズムが生まれるのだ。36歳にしてなお衰えを感じさせず、さりげないトラップやパスで観衆を魅了した。1トップを務めた北川航也とともに、J2優勝の立役者にあげられる。
戸塚啓
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