晩ご飯にウインナーは手抜き?シャウエッセン「夜味」開発の裏に“掟破り”の挑戦「“手抜き”ではなく“手間抜き”という感覚で」
ウインナーの調理が手軽であることから、晩ご飯のおかずとして出てくると「手抜き料理」と感じる人も多く、敬遠される傾向があるという。 【映像】シャウエッセンの新味「夜味」(実際の映像) そんななか、5年ぶりにシャウエッセンの“新味”が登場した。その名も「シャウエッセン 夜味」だ。ABEMA的ニュースショーのスタッフが試食すると「こっち(夜味)のほうが、味が濃い。ちょっとピリッとくるコショウのような風味でおいしい。お酒のつまみにも合いそう」と食リポした。 晩ご飯に合うように特別に作られたシャウエッセンのネーミングは、メーカーにとってタブーを打ち破る大きな挑戦だったという。日本ハムマーケティング統括部の岡村香里氏は「シャウエッセンは約8割の方が朝と昼に食べている。夜にシャウエッセンを食べてもらいたい、というのが最初に出てきたコンセプト」と説明。 日本ハムによると、ウィンナーなどの加工品のおよそ8割が朝食や弁当のおかずとして食べられており、夜ご飯のおともには選ばれていないことが判明したそう。 ネットでは「今日の夜ご飯、目玉焼きとウィンナー。完全に手抜き」「夜ご飯にウィンナーを出したら夫に『手抜きかよ』って言われた」といった声も見受けられた。手抜きといえば、これまで冷凍餃子をめぐって手抜きかどうか論議を呼んだこともあった。 「ウィンナー手抜き論」について岡村氏は「こういった加工品を使うことによって、火の通りをそこまで気にしなくてよくなり、短時間で調理ができる。また、お肉自体に味がついているところを含めて、ただの手抜きではなく『手間抜き』という感覚でご使用いただきたい」と理解を求めた。 今回の新味では、あまり知られていない「作り方」のタブーを打ち破ったという。それはボイル調理からの「焼いてどうぞ」という提案だ。 シャウエッセンといえばパリッとした触感を追求した結果、日本ハムでは1985年の発売当初からボイル調理を推奨。焼くと皮が破れ、食感が失われてしまうなどの理由もあり、社内では40年間伝統的に焼き調理は“禁じ手”とされてきた。 しかし社内で極秘に調査したところ、御法度と言いつつも社員の88パーセントがシャウエッセンを焼いた経験があることがわかり、追い風となった。 焼いておいしい工夫も施したそうで、「おかずとして作るには、フライパンで一緒に焼くとか炒めるところが重要なポイントになる。そこで、味の部分も濃い味付けにしていて、焼いたことによってスパイスが引き立つような味わいにしている。夕食の一品にぴったりな味付けで展開させてもらうことに決めた」と語った。 今後については「夕食シーンというのは非常に大きな市場なので、夜にもシャウエッセンを食べていただくことで、食卓の登場頻度も上げていただけるんじゃないか。メニューもただ焼くだけではなくキャベツと一緒に炒めるといった、ひとつの夕食の一品、主菜になるような提案もさせていただく。常に変革というところは意識して取り組んではいるので、守るべきところはもちろんあるが、できるチャレンジはしていきたい」と意気込みを語った。 タレントのでか美ちゃんは「シャウエッセンを手抜きと思ったことはない。むしろちょっと高いイメージ、なんなら豪華なイメージ」とコメントすると、「手抜き」という声について「言っていいのは料理している側だけ。『手抜きでごめんね』と言っていいけど、食べる側が言うのはナシ」と切り捨てた。 (『ABEMA的ニュースショー』より)
ABEMA TIMES編集部