缶バッジ製造を全自動化…ブラザー販売、業界初装置で“推し活”狙う
ブラザー販売(名古屋市瑞穂区、安井宏一社長)は、業界初となる缶バッジ製造を自動でする装置「BB1―5700」を12月下旬に発売する。従来は別々だった印刷、カット、圧着の各工程を全自動化した。“推し活”の定番グッズとして缶バッジの人気が高まる中、その生産性を高める製品で新市場を開拓する。消費税込みの市場想定価格は165万円。 缶バッジの本体であるシェルと安全ピンなどが付いたバックパーツ、印刷に必要なフィルムは同社が消耗品として用意。パソコンによる出力指示の後、シェルに印刷をし、パックパーツとかしめて圧着する一連の工程は新装置が自動でする。 対応する缶バッジのサイズは直径57ミリメートル。出力指示から完成までの生産速度は1個当たり約60秒。1個単位の生産ができ、多品種少量生産にも対応する。 付属品を含まないサイズは幅550ミリ×奥行き436ミリ×高さ752ミリメートルで、卓上に置ける大きさにした。 缶バッジをかしめる装置は既にあるが、印刷も行う装置はなく、缶バッジ製造は印刷業者などで印刷したシェルを人手や装置で圧着するのが一般的という。