杉本裕太郎、山川穂高、アギラー…リーグ優勝へ「各球団の命運握る選手」は【パ・リーグ編】
東北楽天ゴールデンイーグルス
●辰己涼介(楽天) ※昨季成績133試合出場、打率.263、9本塁打、43打点、13盗塁 ※通算成績611試合出場、打率.245、42本塁打、163打点、55盗塁 2021年から3年連続ゴールデン・グラブ賞を受賞。外野の高い守備能力は球界トップレベルだ。打撃でも確実性が上がっており、昨年は得点圏打率.330と勝負強さが光った。気になるのは大振りが目立つことか。毎シーズン100前後の三振は多いように感じる。頭の回転が速くユニークな発言でファンの人気が高い。今年はチームの前評判が決して高いとは言えないが覆したい。打率3割、20盗塁がノルマだ。
埼玉西武ライオンズ
●ヘスス・アギラー(西武) ※新加入選手 「助っ人外国人は当てにしてはいけない」と言われるが、メジャー通算114本塁打をマークしたアギラーにかかる期待は非常に高い。長打力だけでなく、逆方向の右翼にはじき返すなど器用さが目立つ。オープン戦打率.289、1本塁打、4打点という数字以上に打席の中身は濃く、日本野球に適応できる雰囲気がある。西武は投手陣が充実しているだけに、得点力が上がれば優勝争いに参戦できる。四番を担うアギラーが活躍できるか。
北海道日本ハムファイターズ
●野村佑希(日本ハム) ※昨季成績125試合出場、打率.236、13本塁打、43打点、4盗塁 ※通算成績338試合出場、打率.259、29本塁打、134打点、7盗塁 昨年は開業初年度となった本拠地・エスコンFで開幕四番を飾り、初アーチを放った。自身初の2ケタ本塁打をマークし、シーズンを初めて100試合以上に出場したが悔しさのほうが大きかっただろう。同期入団の万波中正が25本塁打を放ち、シーズン中盤は四番の座を奪われる形に。右のスラッガーとしての能力は決して引けを取らない。今年は万波に負けられない。チームも投打の質を高め、2年連続最下位から「台風の目」になれるか。 写真=BBM
週刊ベースボール