元自衛官のぱやぱやくんが、人間関係を好転させるための唯一のキーポイント「相手の関心に、関心を持とう」 元幹部自衛官が教える人間関係のサバイバル術
たとえば、こんな風に言ってみるのはいかがでしょうか。 私はあなたの過去や経歴よりも、「これから何をしたいか?」とか「一緒に何ができるか?」ということにすごく興味を持っています。だからこそ、今のあなたの考えを聞かせて欲しいです。もしも、今はまだ特にないとしても、これからもし夢を持つことがあったらぜひそんな話をしたいです。 もちろん相手との関係性もあると思うので、伝え方などは二人の中で通用する形でアレンジしてみてくださいね。 このように話の内容を、過去ではなく未来志向にすることによって、他の人と差別化した話題を展開することができるようになります。 これは私がある人から実際に言われたことですが、「この人は他と違う」「自分に興味を持ってくれているなと感じる」と思ってくれるそうです。 また先ほども言ったように、過去やプライベートのことばかりを聞きだしたところで、「この人はこういう人に違いない」という偏見を生み出すことにもなりかねません。 また、このような話題ばかりを展開していると、自分がすでにした経験の範疇でしか相手のことを考えられなくなってしまいます。 すると、これから仲良くなれるかもしれない相手と、関係性を築き上げる可能性を潰してしまいかねません。 そして、相手の将来について聞くというのは、相手が今最も関心があることを聞くというのと同義だと思います。 つまり私が言いたいのは、ぜひ「相手の関心に関心を持つ」ということを意識してくださいということです。 (ぱやぱやくん) ぱやぱやくん/防衛大学校卒の元陸上自衛官。退職後は会社員を経て、現在はエッセイストとして活躍中。名前の由来は、自衛隊時代に教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。著書に『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』(育鵬社)、『陸上自衛隊ますらお日記』『今日も小原台で叫んでいます 残されたジャングル、防衛大学校』(以上、KADOKAWA)など。
ぱやぱやくん