夏に向けて「体を作りたい!」人のランニング技術 まずは効果が高く、無理なく走れるフォームを身に付けよう
テレビや雑誌などのメディアで健康情報を発信するトレーナーの坂詰真二さんが、疲れない体、引き締まった体、自信がもてる体を作るメソッドを伝授する本連載。 今回のテーマは「健康効果を最大に引き出すランニング技術」です。 健康のために運動が大切というのは、多くの方が何となくわかっていることです。最も身近で手軽な運動といえばランニングですが、いきなり走り出すのは挫折、失敗の元です。 【図表】スピードだけじゃない?ウォーキングとランニングの違い 仕事では、Plan→Do→Check→ActionのPDCAサイクルが当たり前になっていますが、これは運動も同じ。準備段階が重要で、自分の現状を把握し、運動の特性を知ることが、成否を大きく分けることになります。
■運動の必要性が高い人は誰? 以下に当てはまる項目が多いほど、運動の必要性が高くなります。 <チェックテスト> 1 仕事と家の往復以外、運動する機会がない 2 定期的な運動を5年以上やっていない 3 階段ではなくエレベーターやエスカレーターを使う 4 電車の席が空いていたら必ず座る 5 駅の階段を上ると息切れがする 6 特に食べる量が増えていないのに体重が増えた 7 健康診断でC(要再検査)以下の項目が1つ以上あった
エクササイズから見たい方はこちらをご覧ください ランニングは手軽にできる有酸素運動の1つ。有酸素運動という言葉は、1980~1990年代のフィットネスブームとともに日本に広まりました。 有酸素運動と認められる条件は5つあります。 全身運動であること、苦しく感じない範囲の強度であること、強度が一定であること、一定時間以上(少なくとも5分以上)継続すること、リズミカルであること、です。 サッカー、テニスなどのスポーツや、フラメンコやバレエなどのダンスも全身を使いますが、強度が上がったり下がったりしますし、動きが途切れ途切れになるので有酸素運動とはいえません。
ウォーキング、ランニング、自転車、水泳、エアロビクスなども、息が切れるほど強度が高すぎたり、強度が大きく上下動したり、途切れ途切れに行った場合は、有酸素運動にはなりません。 ■有酸素運動で「体」が変わる 有酸素運動は、健康上も美容上も大変有益な運動です。 第一に、エネルギー消費が多いですから、継続することで体内に貯蔵された体脂肪が減り、体型を整える効果があります。体脂肪が減れば血糖値や中性脂肪などの数値も下がって、血管へのストレスが減るため、高血圧、糖尿病、心臓病など、さまざまな生活習慣病予防につながります。