姉の絵を勝手に売って商売する弟。注意するとまさかの逆襲で姉は「人間のお仲間入りはでけん身の上となりました」【作者に聞く】
XやInstagramでイラストや漫画を発信しているさっちん(@sacchinmii)さん。色や線、キャラクターの表情、場面設定などが独特の雰囲気で、さまざまな面から発見やおもしろさがある作品ばかりだ。哀愁が漂う中に懐かしさや切なさも感じられ、空間や物の大きさも独自の感覚で自由に描いていて、シュールな世界観に惹かれるファンも多い。 【漫画】「はま子とえてこの温泉めぐり」を読む 最近は、さっちんさんのイラストによく描かれる女の子とアフロのえてこが登場する「はま子とえてこの温泉めぐり」という漫画をXで連載しており、コテコテの関西弁とぶっ飛んだ展開でさっちんワールド全開のようだ。 ウォーカープラスでは「はま子とえてこの温泉めぐり」を、さっちんさんのインタビューとともにご紹介。こだわりポイントやお気に入りのシーン、見どころやキャラクター設定、制作の裏側などを、連載として全5回でお届けする。 今回は、弟の須磨雄による捏造記事で、はま子が陥れられたことが発覚するところから始まる。はま子の絵を須磨雄が勝手に売って商売しているところをはま子に注意され、その腹いせに嘘の記事を記者に書かせたのだった―。 ■余生はごりらとして過ごしたい ――漫画「はま子とえてこの温泉めぐり」の主要な登場キャラクターについて教えてください。 「はま子は絵描き志望で、学校や社会になじめず、自分の事を『人間の仲間入りができない』『人間に向いていない』と感じているようです。はま子の家族は、はま子について全く理解できず、バカだと思っています。えてこは無垢で無抵抗で、ただ流れに任せて流れていくものです。いつも天国にいるような存在です。しな子ははま子の理解者で唯一の友達です。マイペースで傍若無人のようですが、もしかしたら家庭環境に問題があったり、心の痛みを知っているのかもしれません」 ――今回のお話の中で、見どころなどを教えてください。 「はま子と弟の須磨雄は仲が悪いようです。毎回はま子たちは何か当てがあって電車に乗って出掛けて行っているのかわかりませんが、いつもどこかしらには辿り着いているようです」 はま子やしなこ、えてこ同様、はま子の弟の須磨雄もかなりクセが強い。そんな須磨雄のせいで普通の暮らしはできなくなったと悟ったはま子は、「いよいよ人間のお仲間入りはでけん身の上となりました」「ごりらになって面白おかしく余生を暮らそ思いますわ」と、どこか清々しい顔で決意する。しな子も「うちら友達やおまへんか!」とはま子についていくことを決め、えてことともに3人で再びごりらの仙郷に向けて出発する。その道中、またしても事件に巻き込まれるが…。今度こそ目的地にたどり着けるのか!?次回もお楽しみに。 取材協力:さっちん(@sacchinmii)