ゾーンに入った6年前のチャンプ浅井康太が“鬼脚”発揮で一予敗退のピンチ脱出「周りが止まっているようだった」/競輪祭
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭・第2回競輪祭女子王座戦(G1)」は22日、4日目を迎える。9Rの二次予選Aに出走する浅井康太(40歳・三重=90期)に話を聞いた。 1走目が、捲り不発の脇本雄太と共倒れで8着だった浅井康太。勝ち上がるには確定板が最低条件だった3日目6Rは何度も連係している山口拳矢マーク。後方になる苦しい展開になったが、ギリギリまで山口を追走して内に進路を取ると、直線でわずかに空いた中コースを伸びてアタマまで突き抜けた。 「隊列が整うまでも道中もいろいろと流れがあった。苦しい展開になっちゃったけど拳矢を信頼していた。拳矢が仕掛けてくれたし、小川(真太郎)君の内を回す選択肢もあったけど、あそこも(外を回した)拳矢に付いていって、そこからでしたね。小岩(大介)君のところは空くのを確認してからではなくて、空いてなかったけど、もう一か八か突っ込んだ。もう撃つか撃たれるかの戦いだったので。空いてくれて良かったし、最後はコースも見えてましたね」 内を突いてからはスピードを殺すことなく、今節最速となる上がり10秒8の鬼脚を披露。6年前の競輪祭チャンプが一次予選敗退のピンチから這い上がって、二次予選A行きを決めた。 「休養日だった2日目にうまく修正できたかなと思う。道中も楽に回せて踏めたし、今日のレースに関しては“周りが止まっている”感覚でした。ここからも、しっかりと状況判断ができるようにしたい」 プロ野球界には、タイミングが自分のものになった感覚を表現した“球が止まって見える”という言葉があるが、浅井もいい時のゾーンに入ってきたようだ。二次予選A 9Rも山口拳矢との連係。優勝した6年前以来となる競輪祭決勝進出へ、まずは4着までに入って準決勝行きを決めなければならない。(netkeirin特派員)