風味豊かな石臼びきのそばをゆっくり味わう。秘密にしておきたい、隠れ家のような新店(神奈川・逗子)
〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
築80年の古民家をリノベーションした店構えは、和の趣にオリエンタルな要素を加えた風情あふれる空間です。和のテイストから離れた分野を得意とする設計士に依頼することで、店内の書院・床の間の演出や家具選びなど「純和風すぎないおもしろい空間に仕上がりました」と店主の曲渕氏。大通りに面していない住宅街を選んだのも「地元の人がゆっくり過ごせる店を作りたかったから」とのこと。
曲渕氏は鎌倉の名店から茅ヶ崎の名店まで、計10年修業し独立。こだわりは、機械打ちにはできない手打ちならではの味わい。石臼で粗めにひいたそば粉を細打ちで仕上げた手打ちそば(ざるそば1,000円~)は、みずみずしい食感と喉越しのよさ、香り高いそばの風味を存分に味わえます。
そば前にぴったりの一品料理もラインアップ。中でもおすすめは、天ぷら(単品900円~、盛り合わせ2,800円)と鴨焼(ハーフ900円~)です。
天ぷらは揚げたてをカウンターから提供。鴨は放し飼いの環境のもと、安全な飼料で育てる養鴨農家から仕入れています。のびのびとノンストレスで育った鴨は肉質も極上です。
座席はカウンター7席とテーブル9席を用意しており、カウンター席の目の前は、オープンキッチン。ライブ感あふれる調理シーンを間近に臨みながら、料理ができるまでの時間も楽しめる特等席です。
床の間には、生け花による季節の設えも。古民家ならではの風合いと空間を活かしたディスプレイは、凛とした佇まいでありながら、穏やかな空気をまとって訪れる人を出迎えてくれます。