〈那須2人殺害〉「ワタシ関係ないのに疑われている」「(夫妻を)“消してやる”のメッセージは本気で捉えていなかった」逮捕直前の長女が部下に語っていたこと「セイハさん(刺青男)への心は離れていた」
「関根容疑者との内縁関係は壊れていた」
真奈美容疑者については、店の経営にはあまり関わっていなかったという印象を持っていた。 「真奈美さんはそこまで、店とは関わりがないんですよ。育児もあったので、店には昨年の8月から顔を出していませんでしたし。 パパやママと仲がよかったかと聞かれれば、確かによくはないけど、そんな露骨に悪いという訳ではありませんでした。仕事中だからそこまで僕らに見せなかったのかもしれませんが」 真奈美容疑者は事件の1ヶ月後にサンエイ商事の代表取締役に就任したが、それについても「断じてカネ目的ではない」と強調する。 「まず、そもそも会社にはそんなに金はないから、売っちゃったほうがよほどいいですよ。でもアメリカから帰国した妹さんが『両親の形見として残したい』と希望したのと、私ら従業員の生活もあるからということで真奈美さんが継いだんです。 とはいえ誠端さんが逮捕されていたこともあったので、妹さんは『100%は信じられない』とお姉さんを疑ったんですよ。それを真奈美さんが『だったら株は51%あなたが持ってくれてもかまわない』と提案して納得してもらったんです。 妹さんはまだ大学生でお店にも立ったことがないから、お姉ちゃんの真奈美さんが引き受けたって流れなんです」 ゴールデンウィーク中に関根容疑者が逮捕され、従業員が百人単位で辞めていく一方、店に残った仲間のために身体を張った。関係者は真奈美容疑者をそう評価した。しかし、関根容疑者との内縁関係は壊れていたようだ。 「ただ、真奈美さんの心は誠端さんからは完全に離れていました。それというのも、報道された成城マダムの件や、他にお子さんがいたことなどを全く知らされていなかったからです。 事件に関しても聞かされている印象はなかったですね。誠端さんたちが捕まって、繰り返し再逮捕されていくことに本当に驚いているように見えました。 東品川の空き家のことも知らないし、4月15日の事件直前もお子さんを連れて店に来て『セイハ知らない?』って探し回っていたぐらいでしたから」