築100年空き家を民宿に 交流人口増へ、地域資源活用 藤枝・助宗地区
藤枝市の山間部と市街地の中間に位置する助宗地区に一棟貸しの宿泊施設「つむぎ宿 藤」が15日、オープンする。空き家だった築100年の古民家を農林漁家民宿として改修した。茶や竹など地域資源を有効活用し、中山間地域への交流人口の拡大と藤枝の魅力発信につなげる。 施設は和室と洋室の計4部屋を備えた。キッチンや風呂もあり、日本家屋ならではの落ち着きとモダンな雰囲気を味わえる。最大9人が利用可能。宿泊料は4人までの素泊まりで1泊3万円から。日帰りプランも検討中という。改修は市の補助金を活用した。 裏庭は農業体験ができるよう整備を進める。県内産の材料を使ったログハウス調の手作りサウナも敷地内に設置した。ロウリュに藤枝産の緑茶とアールグレイを使用し、香りを楽しめる。地下水をくみ上げた水風呂と市内の放置竹林の竹を生かした庭園も整え、外気浴を満喫できる。 予約方法や問い合わせ先は準備中。利用する場合は施設のインスタグラムのダイレクトメッセージ(DM)で連絡する。施設を管理する保志弘幸さん(45)は「里山の魅力が残るアクセスしやすい土地。藤枝の田舎暮らしの良さを体感してほしい」と語った。
静岡新聞社