市和歌山 選手紹介/7 山田佳吾選手/壹岐有翔選手 /和歌山
<第91回選抜高校野球大会 センバツ> ◇けが乗り越え鍛錬 山田佳吾選手(2年) 昨年8月の練習中、左肩を2度脱臼した。完治のため手術に踏み切り、秋の県予選と近畿大会は出場できなかった。 広角に打つことができるなど走攻守三拍子ぞろいのプレーヤー。「チームに必要な存在だから早く戻ってこい」という半田真一監督の言葉も励みに、リハビリに打ち込んだ。治癒まで半年かかると言われたが、週2回のリハビリを3回に増やし、ゴムチューブを使って肩周りの筋肉も鍛え、予定より1カ月以上早く、先月復帰した。 外野と本塁の距離を想定し、60メートルのキャッチボールを繰り返し、外野手として課題の投げる力を鍛えている。「今は実績はないが、活躍する姿を見せたい」と甲子園を楽しみに鍛錬する日々だ。 ◇技術向上、余念なく 壹岐有翔(いきありと)選手(1年) たくさんの本塁打を打つことを目標に据え、ティー打撃では1球1球振り抜くことを意識する。入部当時は身長186センチ、体重73キロと細身だったが、ウエートトレーニングで鍛え、おにぎりなど間食も積極的に取るようにし、体重を82キロに増やした。 スイングスピードが上がり、少しずつ長打を打てるようになってきたが、「まだまだ足りない」とレベルアップに余念がない。苦手とする外角球にも対応できるよう、ボールとの距離感を見極めることに重点を置いて練習に励む。 昨秋の県予選3試合にスタメン出場したが、無安打で結果を残すことができなかった。「応援してくれる家族に成長した姿を見せたい」と飛躍を誓っている。