アポロ・グローバル、天然ガスに投資-BPからパイプライン権益取得
(ブルームバーグ): 米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは、カスピ海地域における主要な天然ガスパイプラインの持ち分を英BPから10億ドル(約1400億円)で取得することで合意した。原油価格の低迷でBPが資源の再配分を迫られている状況を打開する動きとなる。
ニューヨークに本社を置くアポロは、BP子会社が保有するトランス・アドリアティック・パイプラインの持ち分20%を買い取ると両社が資料で発表した。
このパイプラインは、BPがアゼルバイジャンで運営するガス田とイタリアやギリシャなどの国々を結ぶネットワークの一部。
今回の取引により、BPはパイプラインの事業体に対するガバナンスを維持する一方で、アポロは重要なガスプロジェクトへのアクセスが可能となる。
ウクライナでの戦争の影響でロシアから欧州へのパイプライン経由のガス供給がほぼ途絶えた後も、エネルギー安全保障を強化する欧州はガスに頼ってきた。欧州は再生可能エネルギーへの投資を拡大する一方で、今後も長年にわたりガス依存を続ける。
原題:Apollo Inks $1 Billion Deal With BP for Stake in Gas Link (2) (抜粋)
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Silas Brown