IMP.椿泰我、17年ぶりドラマ出演で肉体改造 子役時代は病弱な役が多く「楽しくなかった」
MBS『レッドブルー』で主人公のライバル役
MBS連続ドラマ『レッドブルー』(MBS:火曜深夜0時59分、TBS:火曜深夜1時28分)で主人公・鈴木青葉のライバル・赤沢拳心役を演じているのが、7人組グループ・IMP.のメンバー、椿泰我(26)だ。総合格闘技のチャンピオン役を演じた。わずか3週間で7キロの減量に成功。体脂肪率6%まで絞り込むという徹底した体作りで役柄に臨んだ。(取材・文=平辻哲也) 【写真】体脂肪率6%...椿泰我のインタビュー別カット 同ドラマは少年サンデーで連載中の同名人気コミックが原作。夢を持たない鈴木青葉(木村慧人)が打・投・極、あらゆる攻撃が許される最強の格闘技「MMA」の世界へ飛び込んでいく青春ストーリー。椿は、青葉の幼なじみの格闘技界の若きスター、赤沢拳心を演じた。 椿はNHK連続テレビ小説『天花』(2004年)で子役としてデビュー。ドラマ出演は07年のTBS『遠い国から来た男』以来、17年ぶり。 「子役時代は病弱な役が多く、肌が白くて咳をするようなシーンばかりでした。お仕事としての意識が薄かった子どもの自分にとって、それが楽しく感じられず、さらにダンスをする時間も取れなくなったため辞めました。今回は総合格闘技がテーマで、さらにチャンピオン役をいただけるなんて想像もしていませんでした。これまで格闘技に全く触れたことがなく、できれば、人生で1度も人を殴らずに過ごしたいと思っていたので、『どうしよう』というのが率直な感想でした」と振り返る。 夏にオファーをもらい、すぐにチャンピオン役に向けて、体作りに着手した。 「ちょうど6月にライブを終えたばかりで、体がそんなに出来上がっていなかったんです。でも、総合格闘技なら、『絶対脱ぐ』と思って、限られた時間でも、説得力のある見た目を作ろうと思いました」 撮影開始まではわずか3週間だった。 「7キロの減量を目指しました。電車移動を1時間の自転車移動に変えたり、有酸素運動を積極的に取り入れました。食事は鶏肉や野菜を中心に、脂質を避けました。僕は、フライドポテト・アンバサダーで、1週間に1回フライドポテトを食べないといけないのですが、1か月食べられなかったので、資格剥奪だなと思いながら(笑)、パーソナルトレーナーのアドバイスを受けながら、体を絞ることに集中しました」 3歳からダンスを習い、体作りは日常の一部だったが、今回の追い込みは手探りだった。 「共演者がどれだけ体を作ってくるのか分からず、どこまで追い込めばいいのか、自分でもゴールが見えなくなって、極限状態って感じでした。格闘技練習で顔を合わせた時は、『ここまでやっておいてよかった』と思いました」と笑って振り返る。 ドラマでは同年代も多かったが、椿自身もメンバー以外とは共演機会はあまりなく、最初は戸惑いもあったという。 「今では仲良いんですが、最初は全員人見知り。僕は役柄的にも明るくいかなきゃと思ったんですけど、ポスター撮りや動画撮影の時は、二言くらいしか話してない状態だったんです。青葉とは、仲いいシーンはないんですが、生活ルーティン、通っているサウナも一緒で、何を食べているという話題でも盛り上がりましたね」 拳心は、元気で明るいチャンピオン。原作のイメージに近づけるために髪色を染め、人生最大の短髪にもした。 「拳心は少年漫画から飛び出してきたような人。底抜けの明るさが一番の魅力で、最初は自分に似ていると思ったのですが、やっていくうちに難しいと思いました。信念がまっすぐで、本当にレッド(王者)です。純粋で屈託のない言葉が、時には人をイラッとさせることもあって、苦手かも、と思いましたが、やっているうちに愛せるようになりました。そうしたクセのある面が視聴者に伝わるとうれしいです」