ジョン・レノン直伝「ロイヤルミルクティー」の味は? 軽井沢で創業130周年、リニューアルした「万平ホテル」の魅力を大解剖!
ジョン・レノン直伝!「ロイヤルミルクティー」と一番人気の「アップルパイ」
ここを訪れたらぜひ立ち寄ってほしいのが、ジョン・レノンが愛したメニューが楽しめるという、噂のカフェテラスだ。オノ・ヨーコの別荘が近隣にあったことからこの場所が気に入ったというジョン。彼がよく座っていたという伝説の席には、今もなお並んでまで席を指定して訪れるゲストが後を絶たないそうだ。中には当時のジョンを意識したファッションで現れ、写真を撮影する熱狂的なファンも…! 緑に囲まれたテラス席はもちろん、リニューアル後は明るい色味のインテリアにチェンジした店内席も自然を感じることができるので、おすすめだ。宿泊客でなくても午前9時30分から気軽に立ち寄れるので、旅行中にほっと一息つきたい時にもいいだろう。 名物の「伝統のアップルパイ」(1500円)と「ロイヤルミルクティー」(1300円)は、必ずおさえておきたいメニューだ。この組み合わせは、ジョンが好んでリピートしていたものだそう。 信州産リンゴを使用したクラシックなアップルパイは、ほんのりスパイシーなシナモンの風味と、しっとりとしたリンゴの食感、サクサクのパイ生地のコントラストが楽しめる一品。ジョンがレシピを教えてくれたという「ロイヤルミルクティー」は、豊かな風味の紅茶とミルクのやさしい味わいがクセになる。
どこか懐かしいようで新鮮な「和洋折衷」の客室に魅了される
『万平ホテル』はクラシカルな「アルプス館」、クラシカルモダンな「愛宕館」、エレガントな「碓氷館」、バンケット棟の4棟で構成されているが、リニューアルを終えた客室の中でも特におすすめは「和洋折衷」をコンセプトに掲げる「アルプス館」である。 オリエンタルなテイストのペンダント照明や、オリジナルの「万平格子」が美しいガラス障子、伝統を感じる軽井沢彫家具などが並んだ客室に、真っ赤なソファがよく映える。 バスルームは、エレガントな大理石風の壁と広々としたシャワーブースが魅力的だ。バスタブはヨーロッパのホテルを彷彿とさせる猫足を採用している。 お腹が空いたら、重厚感ある1階の「メインダイニングルーム」へ。格子状に仕上げた個性的な折上げ格天井や、象徴的なステンドグラスが特別な雰囲気を演出している。ステンドグラスに描かれているのは、軽井沢で余暇を楽しむ人々の日常だ。山の麓に停まるクラシックカーやゴルフバッグ、テニスラケットを手に佇む人の姿に軽井沢の歴史を垣間見ることができる。 開業当初からのレシピを再構築した同店では、130年間脈々と受け継がれてきた伝統の味を踏襲したスープやソースを使いつつも、軽井沢らしさを感じる食材、ハーブの香りや鮮やかな彩りをプラスすることで、オーセンティック(伝統に忠実)でありながら軽やかな味わいの料理を提供している。食事をさり気なく彩る、ホテルのシンボル・すずらんが描かれたテーブルウェアも必見だ。