「米国経済はもはや過熱していない」利下げ時期を探るアメリカ、“ジャクソンホール会議”が焦点に【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】
※本稿は、チーフリサーチストラテジスト・石井康之氏(三井住友DSアセットマネジメント株式会社)による寄稿です。
2024年8月の注目イベント
■8月22日~24日に開催される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が最大の注目材料です。「ジャクソンホール会議」は、毎年カンザスシティ連邦準備銀行が主催し、世界各国の中央銀行総裁や財務大臣、学者、金融市場関係者が参加して、経済政策について議論する重要なイベントです。特に、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による講演は、FRBの金融政策の方向性に関する重要な手がかりとなるため、金融市場から非常に注目されています。パウエル議長は、7月9日の議会証言で米国経済は「もはや過熱していない」と述べ、FRBが利下げを探る局面に入ったことを示唆しました。こうしたなか、経済指標などのデータがさらに確認できる8月下旬開催の「ジャクソンホール会議」は、9月利下げの行方を左右する焦点となりそうです。 ■日本では、15日に4-6月期の実質GDPが公表されます。1-3月期の実質GDPは前期比年率▲2.9%と、品質不正問題による自動車の生産停止などから大きく下振れしましたが、4-6月期はプラス転換が見込まれます。日銀の追加利上げを見通す上で、特に前期比のマイナスが続く個人消費の動向が注目されます。 (2024年7月26日) 石井 康之 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフリサーチストラテジスト ※上記の見通しは当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。今後、予告なく変更する場合があります。 ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「米国経済はもはや過熱していない」利下げ時期を探るアメリカ、“ジャクソンホール会議”が焦点に【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】』を参照)。
石井 康之,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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