2024年映画ファンが最も注目した映画とは? 映画.com年間アクセスランキング2024
2024年もいよいよ残るところあとわずか。今年もさまざまな映画が私たちの生活を彩ってきました。では、数ある作品のなかでも、映画ファンが注目していたのは、どんな作品だったのでしょうか? 映画情報サイト「映画.com」において、2024年に最もアクセスが多かった映画ランキングを発表します。 ※2024年1月1日~12月24日までのアクセスを集計。 ■第10位 「侍タイムスリッパー」 現代の時代劇撮影所にタイムスリップした幕末の侍が時代劇の斬られ役として奮闘する姿を描いた時代劇コメディ。テレビドラマ「剣客商売」シリーズなど数々の時代劇に出演してきた山口馬木也が主演を務め、冨家ノリマサ、沙倉ゆうのが共演。「ごはん」「拳銃と目玉焼」の安田淳一が監督・脚本を手がけ、自主制作作品でありながら東映京都撮影所の特別協力によって完成させた意欲作です。 8月17日にインディーズ映画の聖地である池袋シネマ・ロサ1館で封切られると、口コミが評判となり、9月13日からはギャガが共同配給につき全国300館以上での公開へと拡大しました。映画.comアクセスランキングでも、10月28日発表分、11月4日発表分で2週続けて2位にランクインしました。 映画.comでは、米農家でもある安田監督に秋の収穫期の合間を縫ってインタビューを敢行しました。 >【職業は映画監督と米農家】「侍タイムスリッパー」安田淳一監督、預金残高7000円になっても譲らぬ矜持 https://eiga.com/movie/100886/interview/ ■第9位 「オッペンハイマー」 「ダークナイト」「TENET テネット」などの大作を送り出してきたクリストファー・ノーラン監督が、原子爆弾の開発に成功したことで「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた歴史映画。2006年ピュリッツァー賞を受賞したノンフィクション「『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」を下敷きに、オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描きました。 第96回アカデミー賞では最多13部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、編集賞、撮影賞、作曲賞の7部門を受賞しています。 映画.comでは、日本で公開される半年以上前から注視。編集長が台湾まで見に行ってきたレポートをご紹介しました。 >【ネタバレ】「オッペンハイマー」日本での公開はどうなる? 台湾まで見に行ってきた【映画.com編集長コラム】 https://eiga.com/news/20230815/13/ ■第8位 「ゴジラ-1.0」 昨年度の2023年アクセスランキングでも、2位にランクインした「ゴジラ-1.0」。日本での大ヒットはもちろん、北米でも23年に公開された外国映画(非英語映画)として第1位のオープニング成績を記録し、実写の日本映画として北米で歴代1位のヒットとなりました。 そして今年は、第96回アカデミー賞で日本映画として初めて視覚効果賞を受賞するという快挙を達成し、大きな話題となりました。さらに、第47回日本アカデミー賞でも最優秀作品賞ほか同年度最多8部門の最優秀賞を受賞しています。 映画.comでは山崎貴監督、神木隆之介、浜辺美波のインタビューを掲載。ネタバレを含む、本音トークを披露してくれました。 >【ネタバレあり】「ゴジラ-1.0」神木隆之介×浜辺美波×山崎貴監督、ゴジラ愛あふれる本音トーク https://eiga.com/movie/98309/interview/ ■第7位 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 2023年12月に公開された「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が7位にランクイン。SNSを中心に話題を集めた汐見夏衛の同名ベストセラー小説を映画化し、戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生・百合と特攻隊員の青年の切ない恋の行方を描いたラブストーリーです。 NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の福原遥が百合役、「死刑にいたる病」の水上恒司が彰役で主演を務めました。福山雅治が主題歌を担当したことでも大きな話題となりました。映画.comアクセスランキングでは、1月1日発表分で3位、同8日発表分で3位、同15日発表分で2位、同22日発表分で3位を獲得。前年12月11日分(1位)、同25日分(2位)とあわせて約1カ月半にわたり上位を占めていました。 ■第6位 「変な家」 違和感だらけの“変”な間取りの裏に隠された驚きの真実に迫る展開で話題を集めたYouTube動画をもとに、動画制作者・雨穴が自ら物語の続きを加筆して書籍化した同名ベストセラー小説を映画化。SNSを中心とした口コミで広がり、興行収入約51億円の大ヒットを記録しました。 間宮祥太朗がオカルト専門の動画クリエイター・雨宮役、佐藤二朗がミステリー愛好家の設計士・栗原役で主演を務め、物語の鍵を握るヒロイン・柚希を川栄李奈が演じました。映画.comアクセスランキングでは、3月18日発表分から4週連続で1位を記録しています。 ■第5位 「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」 人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの劇場版。宇宙に進出した人類が、「コーディネイター」と呼ばれる遺伝子を調整された人類と、「ナチュラル」と称される従来の人類にわかれて対立する世界を舞台に、コーディネイターの少年キラ・ヤマトが戦火に巻き込まれていく姿を描いた2002~03年放送のテレビアニメ「機動戦士ガンダムSEED」、その続編として04~05年に放送された「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に続く新たな物語として、完全新作で描かれたものです。 1月26日に公開されると、多くのガンダムファンが劇場に詰めかけ、興行収入約48.2億円の大ヒットを記録しました。映画.comアクセスランキングでは、1月29日発表分から3週連続で1位を獲得するなど、約1カ月にわたり上位を占めていました。 ■第4位 「キングダム 大将軍の帰還」 原泰久の同名人気漫画を、山﨑賢人主演で実写映画化した大ヒット作「キングダム」シリーズの第4作。シリーズを牽引してきた人気キャラクターの王騎(大沢たかお)が壮絶な最期を遂げる回とあって、興行収入80.3億円を記録するほど圧巻の興行を展開しました。 映画.comアクセスランキングでは、7月22日発表分で1位になったほか、翌29日発表分、8月5日発表分でも2位の座に立ちました。 映画.comでは、ニューヨーク・アジアン映画祭で「The Best from the East Award」を日本人として初受賞した山﨑に、現地でインタビューを敢行しております。 >山﨑賢人がニューヨークで語ったこと 「キングダム」で“日本人初受賞”、作品への熱い思いを吐露 https://eiga.com/news/20240809/14/ ■第3位 「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」 大ヒットシリーズ「名探偵コナン」の劇場版27作目。「月下の奇術師」の異名を持つ怪盗キッドや、キッドとは因縁のある「西の高校生探偵」こと服部平次が登場し、北海道・函館を舞台に、謎に包まれた日本刀をめぐるミステリーが展開していきます。 今作は、シリーズ初の観客動員1000万人を突破する大ヒットを飾り、興行収入は158億円に到達しました。年間の映画興行収入ランキングでも堂々の1位になった「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」は、映画.comアクセスランキングでは4月22日発表分で1位に輝いています。 映画.comの姉妹サイト「アニメハック」では、劇場版「名探偵コナン」シリーズの「ファンが選んだ好きなゲスト声優トップ10」と銘打ち、アンケートを行いました。参加者1170人が選んだのは? >劇場版「名探偵コナン」ファン1170人が選んだ“歴代最高ゲスト声優”ランキング 1位はぶっちぎり票数 https://eiga.com/news/20240612/7/ ■第2位 「劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦」 バレーボールにかける高校生たちの熱い青春を描いた古舘春一の人気漫画を原作とする大ヒットアニメ「ハイキュー!!」の続編となる劇場版2部作の第1部。原作の中でも屈指の人気エピソード「烏野高校VS音駒高校」を映画化したものです。 今年の国内映画興行ランキングで2位に入る、興行収入116億4000万円の特大ヒットとなった今作は、映画.comアクセスランキングでも2月19日発表分と翌26日発表分で1位を獲得。3月4日発表分と翌11日発表分の3位も含め、約1カ月間にわたりトップ3を維持していたことになります。 ■第1位 「ラストマイル」 テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が再タッグを組み、両シリーズと同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描いたサスペンス映画です。 流通業界最大のイベントである11月のブラックフライデー前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生し、やがて日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展する……というストーリー。 オリジナル作品でありながら、卓越した脚本の影響もあり興行収入59.1億円(現在も上映中のため12月22日時点での成績)という素晴らしい成績を残しています。映画.comアクセスランキングでは、8月26日発表分から3週連続で1位を独走し、9月16日発表分から2週続けて2位の座を守るなど粘り強さも見せました。 映画.comでは、登場人物が多い今作のために「アンナチュラル」「MIU404」も含めた世界線が交差する、3作品のあらすじ・キャラクターまとめをご用意しました。 >「アンナチュラル」「MIU404」「ラストマイル」 世界線が交差する3作品のあらすじ・キャラクターまとめ【映画の予習に】 https://eiga.com/news/20240816/8/ 今年もたくさんの方々に映画.comを訪れていただきました。ありがとうございました。 2025年も映画.comをよろしくお願いいたします。