ドジャースが延長11回でヤンキースとの投手戦制す 山本由伸が7回無失点の快投 大谷翔平は5打数無安打
◆米大リーグ ヤンキース1―2ドジャース=延長11回=(7日・米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム) ナ・リーグ西地区首位のドジャースとア・リーグ東地区首位のヤンキースの全米注目カード初戦は、0―0の延長11回にド軍がT・ヘルナンデスの先制2点二塁打で勝ち越し、今季40勝に到達。ヤンキースタジアムでは今季最多の4万8048人が集まる中、ヤ軍は緊迫の投手戦を落として連勝が「8」で止まった。 ドジャース先発の山本由伸投手(25)は“メジャー最高”の投球だった。初対戦のヤンキース打線に対し、渡米後最速の98・4マイル(約158・4キロ)を計測した直球を中心に7回2安打無失点。2回2死から6回2死にかけて12者連続アウトを記録するなど寄せ付けなかった。4回には内角ツーシームでスタントンのバットを粉砕(結果は遊ゴロ)。7回1死からはラメーヒューを二ゴロ併殺に仕留め、マウンドを降りた。同最多の106球で7奪三振。援護なく7勝目とはならなかったが、勝利を呼び込み、鮮烈な印象を残したニューヨークデビューだった。 「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(29)は5打数無安打で4試合ぶりのノーヒット。大ブーイングの“歓迎”を受ける中で先制のチャンスだった5回2死一、二塁の第3打席は左腕・ゴンザレスの前に一ゴロに倒れるなど、山本に白星を贈ることはできなかった。エンゼルス時代の昨季も開場100周年記念試合で先制2ランを放ったヤンキースタジアムでは過去4本塁打をマークしていたが、この日は快音響かず。0―0の延長10回2死一、二塁の先制機では6番手右腕・ハミルトンの前に一ゴロだった。 メジャートップ21本塁打のジャッジと大谷の“MVP対決”は試合前から大きな注目が集まり、カード3連戦は全て全米中継。MLB公式サイトでも特集記事が組まれた。また、ド軍が当地を訪れるのが2016年以来8年ぶりということもあり、両雄激突は異様な盛り上がりを見せた。10月のワールドシリーズ“前哨戦”と言っても過言ではなく、ドジャースには大谷、ベッツ、フリーマン、ヤンキースにはジャッジ、スタントンとMVP経験打者が5人集結。ヤ軍には新戦力の大砲・ソト(この日は欠場)も加わり、メジャー屈指の強力打線対決。初戦は白熱した投手戦となったが、2戦目以降も目が離せない。
報知新聞社