土屋太鳳、撮影現場での中村倫也を語る「監督と一緒に歌っていて楽しそうだなって」<Shrink―精神科医ヨワイ―>
原作・七海仁氏、漫画・月子氏による同名漫画が原作の土曜ドラマ「Shrink―精神科医ヨワイ―」(夜10:00-10:49ほか、NHK総合ほか)が現在放送中。同ドラマは、精神科を舞台に、中村倫也演じるのんびり屋だけど優秀な精神科医・弱井幸之助と、土屋太鳳演じる一言多いけど思いやりに溢れた看護師・雨宮有里が、丁寧に患者と向き合い、希望を与えていく姿を描く医療ドラマだ。 【写真】笑顔で丁寧に患者と向き合う弱井(中村倫也)と雨宮(土屋太鳳) ※「Shrink―精神科医ヨワイ―」第2話より このたび、中村と土屋にインタビューを敢行。自身が演じる役どころや、ホッとする時間について語ってくれた。 ■中村倫也「病とそれに向き合う患者にフォーカスが当たっている作品」 中村倫也(以下、中村):難しかったのは、医者としての距離感。友人の医師から「弱井は患者の問題に踏み込みすぎだ」と言われるシーンもありますが、精神医療の実情と“こんな先生がいたらいいな”のバランスをずっと考えていたように思います。 土屋太鳳(以下、土屋):雨宮は人のために動きたい、寄り添いたいという気持ちがある。そこは自分と似ている気がします。精神科で働くのは初めて、という看護師なので視聴者の方との懸け橋になりたいと思いながら演じていました。 ――パニック症や双極症など、毎話それぞれに悩みを抱えた患者が弱井の元を訪れる。 土屋:見つめるべき大切なことに向き合えて、心が温かくなるドラマです。歯が痛いときは痛いところを歯医者さんが取り除いてくれるように、心が痛いときには、同じように心に必要ないものを取り除いてくれる。弱井先生のような存在や場所がもっとたくさんあってもいいのかなと感じました。 中村:病とそれに向き合う患者にフォーカスが当たっている作品。今の時代に作る意義のある、そして伝わるものがあると思います。僕はあまり台本以外の活字を読まないんですが、今回は関連する本を10冊くらい読みました。学ぶことで病気のイメージが正しい認識にアップデートされましたし、何より精神科医というのは責任が重大。今まで医者の役を演じたことがなかったので、やりたい役に挙げることが多かったんですけど、中途半端な準備では演じられないなと実感しました。 ■土屋太鳳「私がホッとするのは、やっぱりお風呂!」 ――ドラマの中では、舞台となる“新宿ひだまりクリニック”が患者たちの心のよりどころに。忙しい中、2人がホッとできる時間は? 土屋:私がホッとするのは、やっぱりお風呂。一日お疲れさま!と、心をリフレッシュする時間です。 中村:僕は、料理をしているときですね。脳の使い方がお芝居しているときとは全然違うんですよ。頭の中でこの具材と調味料をこのタイミングで、と想像して作ったものと完成品がどう違うのか。実験みたいな感覚を楽しんでいます。 土屋:現場への差し入れをお願いすれば良かったです! 中村:何でも得意ですよ! 土屋:そういえば、“料理上手な人はお芝居上手”と、昔に聞いたことがあるのを思い出しました。現場では楽しいことばかり言っていらっしゃいましたけど、切り替えが早くて、お芝居で対峙すると目がすごく澄んでいるんです。今、料理が得意と聞いて納得しました。 中村:現場では僕がべらべらしゃべっていることが多かったよね。 土屋:作品の空気感を壊さないようにしている印象もありましたけど、突然歌いだすこともありましたよね(笑)。 中村:あはは! 十分壊しているじゃないですか(笑)。 土屋:監督と一緒に歌っていて楽しそうだなって。 中村:撮影は毎日楽しかったです。 撮影=岡田健/取材・文=吉田光枝 ※「月刊ザテレビジョン」2024年10月号より
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